みなさん、メリー・クリスマス!!
みなさんは、クリスマスと言えば何を思い浮かべるでしょうか。
サンタクロース、クリスマスケーキ、クリスマス・プレゼント・・・・
クリスマス・ツリーを飾っているご家庭もあると思います。
クリスマス・ツリーも、クリスマス・ケーキ同様、クリスマスにはどこにでもあるというものではありません。
このごろは教会でもあまり飾らなくなりました。
クリスマス・ツリーがなくても、あるいはクリスマス・リース(飾りのついた輪)がなくても
クリスマスはお祝いできます。クリスマスといえば、やはり教会でクリスマス礼拝でしょう。
それでもやはり、クリスマス・ツリー、クリスマス・リース、クリスマス・プレゼントにパーティがないと
さびしいという方は少なくないでしょう。
クリスマス・ツリーなるものは、福音書には出てきません。
(なんといっても、初代教会においてクリスマスなるものは行われませんでした。)
クリスマス・ツリーは中世の時代、ドイツのあたりで始まったといわれています。
クリスマス・ツリーの飾りは、はじめは「りんご」でした。
12月24日の夜、このツリーのそばで
アダムとエバ(イヴ)の楽園追放物語が演じられたそうですから
クリスマス・ツリーは創世記の「善悪を知る木」がもとになっていることになりますね。
終業式の日に玄関のクリスマス・ツリーを生徒に片付けさせようとしたら
25日まで飾っていて欲しいと言われましたので
そのままにしました。(1月8日の始業式のあとで片付けます。)
子供からサンタクロースの夢を奪うような
「どうしてウチではクリスマス・ケーキを買わないの」と子供から問われたときのような
気分になったからです。
クリスマスに、七面鳥を食べようが、ケーキを食べようが、
羊羹(ようかん)をたべようが、大福を食べようが自由です。
クリスマスだからこれを食べなければならないというものもなければ
クリスマスだから食べてはならないというものはありません。
お好きなものをどうぞ。
ところ変われば品変わる、ほどのことではありませんが
今年、「聖書」(聖光学院では3年間、必修科目)の時間に面白い発見をしました。
祭りと食事の関係についてお話していたときです。
祭りには特別が食べ物がでてくることがあります。(たとえば、お彼岸のおはぎなど。
先ほどのクリスマスのことを言えば、日本ではクリスマスはケーキでしょ。)
話題がお正月の話になり、年越しそばのことになったら、教室がふたつにわかれました。
みなさんのお宅では、「年越しそば」は大晦日の何時ごろにたべますでしょうか。
大晦日のご馳走(夕食)を食べて、そのあとで夜食のような形で「年越しそば」を食べるという
生徒が多くいました。これが、本当の「年越しそばの食べ方」だと言わんばかりでした。地元の生徒です。
それに対して、夕食が「そば」(ちょっと豪華にてんぷらがのっていたり、ほかにおかずがあったりして)で
夕食のあとに食べないという生徒が少数ですがいました。この少数者の出身をきくと、関東でした。
ちなみに職員室で関東出身の先生に聞いたら、大晦日の夕食がそばで、夕食にご馳走を食べて
その後であらためてそばを食べることはないそうです。
古来、東北では「歳神(としがみ)」をまつる風習があり、大晦日にごちそう(なめたがれいなど高価な魚を
たべるところもあります)を食べ、お膳を神棚に飾って歳を越すという風習がありました。
そこにあとから「年越しそば」の風習が入ってきて、年越しのごちそうの後の「年越しそば」になったのだろうと
宗教を教える者として推測しています。(白河以北の福島・宮城・岩手)
テレビ番組「秘密の県民ショー」で取り上げてもらって、岩手・宮城でも取材してほしいですね。
さて、みなさんのお宅では、年越しそばは、「夕食」ですか、それとも「夜食」ですか?
どうぞ、良いお年をお迎えください。