先日、感動のニュースが世界中を駆け巡りました。南米チリの鉱山での落盤事故により、地下に閉じ込められていた33名の作業員が、約70日ぶりに全員無事救出されたというニュースです。
私が何より感動し、驚いたことは、作業員たちが希望を失わず救助を待ち続けたこと。そして、冷静な判断と統率力により彼らをまとめ上げた現場監督のリーダーシップです。
落盤事故後、彼らが生きていると確認されるまで17日間。その間、彼らは助けが来るかどうかもわからず、食料もほとんどない極限状態の中にいました。自分がもし、その状況下にあったらと思うと…、考えるのも恐ろしくなります。
『いつ助け出されるかわからないが、救助が始まっている』という状況と、『助けに来るかどうかさえも不確定』という状況。
フツーなら完全にパニックです。自分だけ助かるために食料を独り占めしようとする人間がいても不思議ではありません。
人間は希望があるから困難を乗り越えることができる。今日、悪いことがあったとしても、明日はきっといいことがある。そう思えることでエネルギーが湧き上がると私は思います。
希望を持つことさえも希望…という状況の中、救助されることを信じ、待ち続けた彼らには驚嘆します。
一時期、パニック状態にもなったようですが、現場監督は冷静さを失いませんでした。ルイス・ウルスアさんは食料分配や人員配置などの指示を的確にし、救助は必ず来ると仲間を鼓舞し続けました。
すごすぎるよ、あなたぁ!
まして、彼がそこの現場で働きだしたのは事故の2ヶ月前とのこと。2ヶ月前まで全くの他人だった人間を信じ、ついていった作業員たちにも感動を覚えます。
正直、私にもその指導力と統率力があれば…と思わずにいられません。
希望を持ち、信じ続ければ思いは届く!明日もがんばろう!