いよいよ中学生の皆さんは高校進学に向けて受験勉強にも力が入る時期になってきました。本校でも就職試験が一段落し、大学、専門学校への進学活動が活発になり、本校の生徒たちは忙しい毎日を送っています。そんな受験生にとても強く伝えたいことがあります。
「いかにすぐれた才能があっても、健康をそこなってしまっては十分な仕事もできず、
その才能もいかされないまま終わってしまいます。
では健康であるために必要なことは何かというと
栄養であるとか、休養であるとかいろいろあるが、
特に大切なものは心の持ち方です。
命をかけるというほどの熱意を持って仕事に打ち込んでいる人は
少々忙しくても疲れもせず、病気もしないものです。」
これは松下電器(現パナソニック)創業者の松下幸之助さんの話した言葉です。この言葉を読んだとき、私も同じような体験をしたことがあるので、とても心に残りました。
15歳のとき、高校受験を控えた、12月から3月は例年になく気温が低く大寒波が頻繁に訪れていました。部屋には電気こたつだけで、暖をとるものは他に無く、息を吐くと白くなるほどでした。そんな中、志望校合格のために必死に勉強をしました。時には英単語を覚えるのに夢中になりすぎ、湯上がりで半そでTシャツのままだったり、電気こたつが壊れて、暖房が無い状態でも風邪をひくこともなく受験日を迎えることができました。これは、当時、志望校に合格したいとの思いが強く持っており、その思いが疲れや病気から体を守っていたのだと思います。
最近、予備校などで「入れる大学から入りたい大学へ」という宣伝文句が頻繁に使われます。高校も一緒だと思います。「入れる高校から入りたい高校へ」、そんな思いを持ちながら、ほとばしる情熱と熱意を持ってすれば必ず結果はついてくると思います。また、私たち聖光学院高校の教職員も「入りたい高校」に多くの人に選ばれるように努力していきたいと思います。
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