都内の大学に通っている卒業生が夏休みを利用し、帰省したということで学校に顔を出しに来てくれました。彼は現在大学4年生となり、長年続けてきた学生生活も今年で終わりとなります。思い出話に花が咲いたあと、当然の事ながら、「来年どうするの?」という話題に行き着きます。彼から返ってきた言葉は「まだ決まってません。」という答えでした。彼は既に10社以上受験しており、最終選考まで残るものの、あと一つのところで合格の通知が運ばれてこなかったようです。友人のなかには、彼以上に数多く受験している学生さんもいるようで、不採用の通知が届くたびに自分を鼓舞し、再チャレンジしているそうです。不景気の影響は大きく、これからの日本を支える若者への大きな試練となっているんですね。
高校3年生にとっても、就職戦線真っ最中です。来週の16日から試験開始となるため、今日も授業中や放課後、自分の休み時間を削りながら、面接練習や試験に向けて励んでおります。自分の将来を築きあげるためにも、避けては通れない道であります。自分という人間を見つめ直す、良い機会かもしれません。
あなたがもし、一流会社のセールスマンだったら、会社の商品を売り出すとき、その商品の良さや他社に負けない商品の魅力を前面に押し出して交渉に挑むでしょう。今は、”あなた”という商品をいかに会社に売り込むことができるかという勝負の時です。”あなた”という商品は、この世にたった一つしかない魅力ある商品です。しかし、その商品の良さを相手がいくら出しても買いたいと思わせるかどうかは、あなた次第です。自分の今まで気付かなかった良さを見つめ直し、その魅力に惚れて買った相手が「良い買い物をした。」と思われるよう、自分自身を更に磨きあげてください。みんなの健闘を祈ってます。(Y・I)