先日、蒸し暑い日の午後の国語の時間のこと。教室に入った瞬間に
「先生、湿度が高くて少しふにゃふにゃになったせんべいとかの事なんて言いますか?」との質問。
「『しけってる』といいますね。」
「えーっ。『しっけてる』じゃないですか?」
ほかの生徒が
「いやー『しけってる』でしょう。」と発言。
本校には県内外から、たくさんの生徒が来ています。そのためお互いの方言が話題にあることもよくあります。
国語の時間はこの方言も、言葉について考えるとっても良い機会。先程の例を調べてみようと早速生徒たちが辞書を開いてみると、「湿気る」のところに、「しける」も「しっける」も載っていました。しかし、クラスの中でも県内出身の生徒は「しける」、関西方面の生徒は「しっける」というようです。みなさんはどんな言い方ですか? 個人的には「湿気」に「る」をつけて動詞化した「しっける」よりも、「しける」の方が正しいような気がするのですが……。そういう私は福島県人。違った見方言い方も、もう少し調べてみたいと思います。この時間はお互いの言葉の使い方や方言についてたくさんの用例が出されて、盛り上がりました。
こんなふうに自然な形で言葉に興味を持てることはとても幸せな環境だと思います。言葉を通してお互いの違い、時代の流れを理解し、またその違いや流れを受け入れていくような機会を作っていきたいと思います。
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