聖光学院周辺は午前中曇りのため、残念ながら日食は見られませんでした。
日本では46年ぶりに見られることとなった皆既日食。帰宅してからテレビニュースでその様子を見ましたが、画面を通してでも、その自然のスペクタクルやドラマを感じることができました。
インドでは日食は悪魔が太陽を隠すものという信仰があるそうで、多くの人々が太陽に向かい、祈ったり沐浴をしたりして身を清めるそうです。
現代は科学が発達し自然現象についても解明され、そしてテレビやインターネットなどの情報もあふれています。
古代の人々は日食をどのようにとらえたのでしょうか。
日本最古の史書『古事記』には太陽の神である天照大神が、弟の須佐之男命のいたずらに驚いて、天の岩戸に隠れるとたちどころに世界が真っ暗になったとあります。そして、そこにこもってしまった天照大神を引き出すために、他の神様が歌ったり踊ったりの賑やかなお祭りをしたそう。天照大神が「どうしたのかしら」と岩戸の隙間から外を覗いた瞬間に手力男の神が岩戸を押し開け、天照大神を外に連れ出し、世界がまた明るくなったそうです。
単なる神話としても読めますが、日食にも当てはまるような物語ですよね。科学的な知識も情報もない時代だからこそ、古代の人々は想像力を働かせて自然現象や自分達を取り巻く世界を認識しようとしていたのだと思います。
私たちにかけていることかもしれませんね。
さて、次に皆既日食が見られるのは何歳の時でしょうか。その時、私たち自身、今とはどんなふうに違っているのか楽しみです。