聖光学院は人生80年とした時、貴重で人生を大きく左右する3年間をサポートすると80/3 mindとすれば、今年36歳の自分にとって人生の折り返し地点が見えつつあります。年齢ともに食の嗜好が変わるもので、今年初めて美味しいと思ったものがありました。それはふきのとう味噌です。(豆腐との愛称は抜群)
実家は田畑に囲まれ、この時期になるとてんぷらなどで必ず食卓に並んでいたものの、苦い雑草としか思えずまったく見向きもしなかった蕗の薹(ふきのとう)ではありますが、生まれて初めて美味しいと感じました。この蕗の薹は雪解けを待たずに顔を出す春の使者で、独特の香りとほろ苦さが春の息吹を感じさせてくれます。個人的には“桜=春”以上に“蕗の薹=春”と思えるくらいです。
今日は、桜前線が停滞するような寒空のもとで、平成21年度入学生が一堂に集うオリエンテーションが行われました。クラスメイトと担任の初顔合わせとなり、入学式や始業日の確認、教科書購入から事務手続きまで慌しい一日。案内をしていたのですが、期待で目を輝かせるというより、不安で胸がいっぱいに見えてしまいました。しかし、喉もと過ぎればというように、一ヶ月も過ぎれば、よき仲間や先輩に困まれ、その不安は嘘のようになくなるでしょう!雪の下、芽吹くことをまっていた蕗の薹のように、輝いた3年間はすぐそこに待っています!(4月10日には部活動紹介があります) (MA)
蕗の薹は全国の野山で自生しています。近い将来作ってみては!?
[レシピ]
フキノトウ4個を熱湯で1分ほどゆでてから水にさらし、みじん切りにして水気を絞ります。 味噌大さじ2、ミリン大さじ1、酒大さじ1、砂糖小さじ1を混ぜて鍋で加熱し、 冷ましてからみじん切りにしたフキノトウと混ぜる。 手間がかかりますが、みじん切りにしたフキノトウをすり鉢ですって使うと上品な味に仕上がります。下記のような物を選ぶと苦味が少ない ①暖かい南の産地の物。②あまり成長していない小さなツボミ。③採れたてのもの。どうしても苦味を抑えたい場合はゆでてから水にさらしてアク抜きをしますが、同時に香りも失われます。 また、油(オリーブオイル)で炒めると苦味はかなり少なくなります。