本校では毎朝礼拝が行われています。今日の礼拝で校長が奇跡の話をしていました。「奇跡」と聞くと多くの人は「起こるはずがない」と思っていますが、私は起きると考えます。「奇跡とは確率は低いが現実に起きる現象」だからです。
本校野球部は近年福島県では甲子園に一番出場していますが、2001年夏に初めて甲子園出場を決めた決勝では10回まで3対3の同点。11回表に4点を取られましたが、11回裏に5点を取り大逆転で甲子園出場を決めました。甲子園に出場したことがなく、延長で4点取られた時点でほとんどの人が本校の負けを確信したのではないでしょうか。しかし、結果として勝利したのは本校でした。これは一つの奇跡といえることです。
当時本校の野球関係者は大会が始まる前に「今年は甲子園に出場できるかもしれない」と言っていたことを思い出します。何故、勝てると感じていたのでしょうか? それは「指導者のイメージに近いチームができたこと」「練習試合でも後半に逆転で勝つことが多かったこと」等が挙げられます。
奇跡とは確率が極めて低いことが現実になることですが、不可能なことではありません。そのためには継続した努力や集団であればチームの団結が要求されます。奇跡が起きるときは手ごたえが感じられます。
難しい目標でも自分で実現したことであれば、あきらめずに取り組み続けることが重要です。熱心に取り組めば必ず応援してくれる人が現れて、うれしい誤算も生まれます。「めんどくさい」とか「やる前から無理」と言ったことでは何も生まれません。生徒達には難しい目標でもあきらめずにチャレンジしてほしいと思っている今日この頃です。(T)