本日4校時に平成22年度訪問介護員養成講座の閉講式を行いました。
式ではまず、遠藤直仁教頭が講座の終了を報告、次に修了証書が生徒一人一人に手渡されました。その後祝辞を述べた新井校長は、「一人の脱落者もない状況で、全員が講座を修了したことは素晴らしい。8ヶ月間の講座の中で、多くの方々の協力や支えがあり、学びを終えることができたことはまさに有難いこと。主イエスキリストは、“自分のして欲しい事を人にもしなさい”という黄金律があるが、まさに福祉の心はキリスト教の愛の精神と通ずるものがある。今まで以上に優しさや思いやりを身につけ、人間的にも成長できたのでは。この経験が綴られた文集は一生の宝物。ぜひ大切にしてほしい」と話しました。
さらに、生徒代表として鈴木彩華さんと土屋あかりさんが養成講座で学んだことなどを発表しました。鈴木さんは「福祉とは困った人に何かをすること、と考えていたがそれは違った。利用者さんがその人らしく生きるための支援をすることが大事だと分かった。相手の立場に立つことの大切さ、そして何より笑顔の重要さを学んだ。ヘルパーさんが笑顔で接すると、利用者も満面の笑顔となる。笑顔は伝染するというヘルパーさんの言葉の意味を理解した」などと話し、土屋さんも「3Kと言われる福祉の仕事だが、実際は職員が皆明るく、笑顔が満ち溢れる素晴らしい職場だった。命の重み、安心・親近感を感じさせる笑顔の大切さを学んだ。たくさんの本当に貴重な経験をすることができた」と講座を振り返りました。
5校時と6校時には生徒がそれぞれ身につけた“技術”を発表。ベッドメイキングから体位変換、おむつ交換や着脱、車いすの使い方、食事介助などなど、慣れた手つきで8ヶ月間の講座の“成果”を披露しました。
本校の訪問介護員養成講座(ホームヘルパー2級)の講座はこれで5年連続100%取得を実現。今日の閉講式を会場の後ろで見ていた現1年生も大いに励みになった事でしょう。2年生の受講者の皆さん本当にお疲れ様でした。そして、1年生の皆さん、来年度頑張って下さいね!!
本日付の福島民報新聞に、先日速報でお知らせした通り、難関の国家試験第1種電気工事士8人合格の記事が、大きく取り上げられました。民報新聞では「快挙」とされ、その成果を絶賛しました。
第1種電気工事士はビルや工場など最大電力500キロワット未満の電気設備の作業に従事できる資格で、今年度は全国で社会人を含めた36,670人が第一関門の筆記試験を受験、合格した15,337人が技能試験を受験し、最終合格者は9,246人で合格率は25.2%と難関資格であるとともに、人気資格でもあります。
本校では今年度から工業系特待生であるマイスター特待を採用するなど、生徒の資格取得を徹底サポートしてます。特待生で入学した5名はもちろん今回同試験に全員合格しています。
この快挙に新井秀校長は「部活や勉強を両立し結果を出してくれたのは素晴らしい。先生の指導もたたえたい。今後の入学生をも含め、後に続いて欲しい」とエールを送りました。
就職難が叫ばれる昨今、やはり「資格」は高校時代にできるだけ取得しておきたいもの。大学生や社会人になってからの取得はなかなか困難なものです。実際、今年度の就職で、「資格取得」を武器に一流企業に合格した生徒もいるほど。将来その生徒が実際その資格を利用して仕事に従事する場合ももちろんありますが、資格を多く持っていると企業側は高校時代に「頑張った生徒、努力できる生徒」という評価をするようですね。
本校工業系学科は「資格取得宣言」を謳っていますが、いきなりその成果が現れました。合格者の皆さん、本当におめでとう!!
1年機械科 菅野勇介君(県北中出身) 1年電気科 佐藤貴之君(伊達中出身) 鈴木崇浩君(桃陵中出身) 1年情報電子科 佐藤省吾君(梁川中出身) 岡崎みのりさん(梁川中出身) 佐藤絢子さん(川俣中出身) 栗原智樹君(福島第三中出身) 2年電気科 長谷川椋一君(霊山中出身)
嬉しいニュースです!!
第1種電気工事士の資格に、8名の生徒が見事合格しました。第1種電気工事士の今年の合格者は一般の受験者も含めてわずか25%の"狭き門"。しかも、その内1年生の合格者が何と7名と、本校の工業系学科の"資格取得"への取り組みが、結実した結果となりました。
今回受験したのは、学科試験(1次)に合格した9名。その内今回の技能試験に合格したのが8名と、その合格率にも目を見張ります。また第2種電気工事士には19名が合格しており、本校工業系学科の「資格取得宣言!」がまさに現実になっています。
本校の工業系学科は全国工業校長会主催の全国ジュニアマイスター顕彰制度に参加し、生徒の資格取得へのサポート体制を強化しています。その結果、年々その成果が実り、実績も向上。またそれぞれの資格の取得プログラムも整備されてきており、それが今回の難関資格の1年生取得に繋がってきているのです。今や「資格の聖光!!」と言って過言ではないほどの成果と言えますね。
今回、見事難関を突破したのは下記の皆さんです。
1年機械科 菅野勇介君(県北中出身) 1年電気科 佐藤貴之君(伊達中出身) 鈴木崇浩君(桃陵中出身) 1年情報電子科 佐藤省吾君(梁川中出身) 岡崎みのりさん(梁川中出身) 佐藤絢子さん(川俣中出身) 栗原智樹君(福島第三中出身) 2年電気科 長谷川椋一君(霊山中出身)
以上の皆さんです。皆さんの努力に最大限の敬意を表します!! 本当におめでとう!!
2年普通科進学コースの野澤弘君(寒川中出身)が、須賀川市の第10回88文字米の詩文学賞で「佳作」を受賞しました。受賞作品は下記の通りです。
塩むすび
いつも部活の練習で家を出る時、決まってつくってくれる母のおむすぶ。「スポーツマンには塩っ気が必要。」と度々口にしていた。母のおむすびは、塩がたくさんついていて、疲れた私の身体にじわりと染み渡る。
野澤君はサッカー部に所属し、新チームからキャプテンに任命されました。過日行われた新人戦の県北大会では久しぶりの優勝に貢献。実は野澤君は現在親元を離れて寮生活を送っています。どうしてこんな詩を考えたの?と問うと、「中学時代を思い出して書きました。これまでこういった賞を貰ったことはなかったので、素直に嬉しいです」とコメントしてくれました。
寮生活を送っている野澤君にとって「おふくろの味」は恋しいものでしょう。特に、母親の作る「おむすび」は、どんな人にとっても格別の味。彼の優しさを垣間見ることのできる素晴らしい詩ですね。野澤君、本当におめでとうございます!!
夏季休業中は、野球部甲子園ベスト8に学校中が盛り上がりましたが、
聖光学院は野球のみにあらず、文武に大活躍でした!!
①菅野 公士(3RA・常葉中)
第16回『与謝野晶子短歌文学賞』入選
短歌『絶対に中途半端はイヤだから何度も何度も書き直す』
②吉田 圭太(2RA・北信中)
県北ジュニアシングルスにおいて『優勝』
③女子バレー部
『うねめカップ』(36チーム参加)において『優勝』
『ベイサイドカップ』(17チーム参加)において『優勝』
④ 全国ジュニアマイイスター顕彰受賞
左から
井上健太郎(3 E・白石中) 『シルバー』受賞
原 義治(3MA・梁川中) 『シルバー』受賞
古関 美月(3 T・伊達中) 『ゴールド』受賞
佐藤 大希(3 T・桃陵中) 『シルバー』受賞
貝沼 広基(3 T・平野中) 『シルバー』受賞
引き続き、生徒会任命式を行いました。まずは、前生徒会の退任の挨拶。
代表として、前会長の原 義治君、前副会長の菅野 郁さんが挨拶の言葉を
述べました。昨年の学院祭や各種行事の立案、運営等に卓越したリーダー
シップを発揮してくれました。1年間お疲れ様でした!!
新生徒会の紹介!!
会 長;秋葉 涼太(2RB・松陽中)
副会長;赤間 理奈(2RB・野田中)
〃 ;八巻 美咲(2 T・梁川中)
書記長;山田 佳央(2 T・福島第3中)
書 記;佐野 美沙(1 F・伊達中)
〃 ;盛藤 祐哉(1RA・松陽中)
会計長;佐藤 健太(2 T・醸芳中)
会 計;稲月 佳蓮(1 F・西根中)
〃 ;山口 拓真(1RA・平野中)
中でも本校工業系学科の推進する全国工業高校校長会主催の「全国ジュニアマイスター顕彰制度」のシルバーに2年情報電子科の古関美月さん(伊達中出身)が輝いたのは見事でした。これからもできる限り資格取得に挑戦して、ゴールド、そして特別表彰を目指して頑張って下さい。
また、平成21年度学業成績優秀者表彰も行われました。この表彰は学年成績が、全教科平均点数が90点以上で70点未満の教科がない者が対象です。受賞者は下記の通りです。本当に良く努力しました! おめでとうございます!!
金久保遼君(2年機械科B組、楢葉中出身) 古関美月さん(2年情報電子科、伊達中出身) 小田菜乃花さん(2年普通科進学コースB組、松陽中出身) 菅野郁さん(2年普通科進学コースB組、桃陵中出身) 鈴木沙季さん(1年普通科福祉コース、醸芳中出身)
そして生徒会長原義治君(2年機械科A組、梁川中出身)は、硬筆書写検定準1級合格、毛筆書写準1級合格、並びに第46回全日本書初め大展覧会日本武道館賞を受賞しました。
彼の字は本当にうまいです。一度、賞状を書いて貰った時があって、それを見ましたが、これがうまい!! 彼に授業で黒板に字を書くのが恥ずかしいくらいです…。
先日の生徒総会の進行といい、今回の受賞といい、ある意味高校生離れしていますね。おめでとうございます。
※その他の表彰
聖光マイスター顕彰
スペシャリスト 古関美月さん(2T、伊達中) 井上健太郎君(2E、白石中)
シルバー 原義治君(2MA、梁川中) 金久保遼君(2MB、楢葉中) 佐藤大希君(2T、桃陵中) 長谷川椋一君(1E、霊山中)
ブロンズ 2MA 荒木直人君(二本松第一中) 安藤悠気君(桃陵中) 佐藤滉洋君(霊山中) 宍戸篤史君(信陵中)鈴木大介君(北信中) 須田祥史君(西信中) 2MB 安斎正樹君(福島大学付属中) 大河内達君(松陽中) 千葉浩君(県北中) 渡邉浩平君(桃陵中) 2E 佐藤良祐君(福島第三中) 高橋樹利亜君(信夫中) 渡邉正幸君(信夫中) 2T 遠藤直人君(梁川中) 貝沼広基君(平野中) 佐藤和樹君(大鳥中) 1E 伊藤卓也君(野田中) 菅野雄治朗君(浪江東中) 佐藤義裕君(吾妻中) 1T 八巻美咲さん(梁川中)
※精勤賞 全167名
本日5・6校時、平成21年度訪問介護員養成講座(2級課程)の閉講式が実施されました。福祉コース開設から4年連続でホームヘルパー2級の取得率100%を達成しました。
閉講式では、受講した福祉コース2年生に修了証書が授与された後、新井 秀校長が祝辞を述べました。また、県北中出身の永井 貴大君、霊山中出身の森 由江さんが、1年間の活動報告やどんなことを学んだのかを「生徒代表報告」として発表しました。
介護技術発表会では、生徒が主導となり司会進行を務めながら8件の発表を行いました。
いずれも、通常の授業において学習済みのことではあるものの、実際にその現場で行うことの難しさを伝えていました。
① 高齢者疑似体験
② 車椅子の使い方
③ レクリエーション
④ ベッドからの車椅子移乗
⑤ オムツ交換(着脱)
⑥ 褥瘡の予防
⑦ 体位変換
⑧ とろみ・ミキサー食
この式には、これから資格取得に向けて動き出す1年生も出席。資格を取得する過程で様々な経験をして成長した先輩の言葉に、真剣に耳を傾けていました。
生徒代表報告 その1 永井 貴大 君
私には一つの夢があります。その夢とは将来、必ず「介護福祉士になる」ということです。実習に行く前までは「介護福祉士になりたいな」という憧れ的な存在でしたが、今回の実習を終えてからは強い思いへと変わりました。5日間の実習は私にとってすべてが初めての体験であったため、新鮮な空気の中、充実した日々を過ごすことができました。受け入れてくださった施設や講師の先生方には心から感謝しております。
初日を迎えた日は先走る気持ちを抑えながら施設へ向かいました。最初は、利用者さんや介護士さんの動きを見て覚えるため、オムツ交換などを見学していましたが、担当者の方から「実際に体験してみたら」という言葉をいただき、これは願ってもないチャンスだと思い、やらせていただきました。初めての体験で頭が真っ白になり、何がなんだかよくわかりませんでしたが、とにかく必死にやらせていただきました。うまくできたかどうかは別として、とにかく利用者さんに迷惑にならないようにと、一生懸命取り組むだけでした。
2日目は初日以上に衝撃的な1日でした。なんとこの日のメインの介助は入浴介助です。しかも、女性の利用者さんというのですから、さらに驚きです。介助の知識は学校で学んだ講義などである程度はわかっているつもりでしたが、実際に人の体を洗うのは初めてだったので複雑な気持ちでした。しかし、目の前に利用者さんがいる以上、「わからない」「できない」などとは言っていられません。とにかくやるしかない状況です。入浴介助では、洗う順番があるので、その順番を間違ってはいけないと思い、一人一人の利用者さんを大切に洗わせていただきました。技術は別として、心を込めて洗わせていただきました。そんななか、○○○に麻痺のある利用者さんもいました。その方は自分で洗えるところは自分で洗おうとするのです。動きにくそうな手でゆっくりゆっくり洗っている姿はとても感動しました。どんなに困難な状況であっても、それでも前向きに生きようとする精神的な強さを利用者さんから学ばせてもらいました。
3日目・4日目は、同行訪問をさせて頂きました。家で生活を送られている利用者さんの家を訪問し、料理や入浴の手伝いをしました。施設で行われる介護とは違い、それぞれの家庭にあるものを上手く工夫しながら介護を行っていたのが、とても印象的でした。
実習最終日は、デイサービスセンターでの実習です。送迎車に揺られながら、利用者さんがデイサービスに着くと、私はまず一人一人の利用者さんに挨拶をすることから始めました。デイサービスを利用する方は比較的自立度も高いため、コミュニケーションを図ることや様々なレクリエーションなども説教的に参加していました。この日は、折り紙だったので、利用者さんと楽しくコミュニケーションをとりながら折ることができました。利用者さんが帰るとき、私は利用者さん一人一人と握手をさせてもらいました。そして、利用者さんから「ありがとう」という言葉をかけていただいたとき、私は嬉しくて涙がでそうになりました。特別に何かをしたわけでもない。むしろ慣れない私のほうが返って迷惑をかけていたと思う。そんな私を励ますような、温かくありがたい言葉をかけていただき、最後の瞬間はこれほどない感謝の気持ちでいっぱいでした。
一年生のみなさんもまもなく実習が始まります。福祉の授業は、他の授業とは違い、生きた内容です。点数を取るためだけでなく、人の命に、生死に関わる者として学ばなければならない大切なものです。自分の知識のなさが利用者さんに迷惑をかけます。真剣に取り組んでください。私も必ず介護福祉士となり、社会に貢献できるような人間になりたいと思います。
生徒代表報告 その2 森 由江さん
私は5日間の実習を終えて感じたことが3つあります。1つ目は「自分の力の無さ」です。実習前は多少不安もありましたが「何とかなるから大丈夫だろう」という甘い考えを持っている自分がいました。しかし、実際に介護の現場に立ってみると「何とかなる」では済まされない厳しい世界だということを痛感させられました。実習では主に、生活援助や身体介護、コミュニケーションを図ることでしたが、どれも簡単なものではありません。なかでも、コミュニケーションを図るということに関しては悔しいほど、何もできない自分の姿しかありませんでした。いつも以上に言葉遣いなどには気を付けていたのですが、声が小さくなってしまったり、話すペースが速かったりと利用者さんのペースに合わせられず、挙句の果てにどうしようもなく、沈黙になってしまうことも多々ありました。その場は、介護者さんに違う話題を出していただき、何とかコミュニケーションを図れるようになりましたが、今の私ではコミュニケーションの一つも図れないというのが現状の姿です。実習終了後、どうしたら上手にコミュニケーションを図ることができるか考えてみました。私は相手に合わせることなく、自分のペースでどんどん話をしていることに気が付きました。そのペースに相手が私に合わせてくれているのです。そういう普段の小さな事がこういう場面で無意識のうちに出てしまうのだと改めて思うことができました。
次に2つ目は「介護者さんの洞察力の鋭さ」です。これには驚きました。実習中、何気なく利用者さんとコミュニケーションを図っていると、介護者さんが利用者さんの異変に気づき、すぐさま対応していたのです。私の目には普通に元気そうにしか見えなかったのですが、その利用者さんは少し熱があったそうなのです。幸い大事には至りませんでしたが、そのような少しの異変に気づく介護者さんの洞察力の鋭さに私はただただ驚くばかりでした。ちょっとした仕草や声の張り、表情などからいつもと違うと察した洞察力と判断力には経験の豊富さを感じました。
3つ目は「意志を尊重すること」です。これは、特別養護老人ホームで実習をしていたときのことです。私が利用者さんの話を聞いていると、突然「次、自分の家に帰れる日は死んだときかなぁ」と言い出しました。何気ない一言でしたが、その言葉の思いは凄く切なく、胸が張り裂けそうなほど苦しくなりました。私は今まで施設に入所すれば安心できる環境なので、本人のためにも良いとばかり思っていました。しかし、その考えは少しズレがあることに気づきました。確かに施設においては環境が整備されており、ケアの面においても充実しています。しかし、人間誰でも寂しさや孤独感を感じます。ましてや高齢になればなるほどその思いはさらに強くなるのでしょう。長年住み慣れた家での生活や、大好きな家族と一緒にいたいはずです。その思いを現実に変えるために私達にできることは、一日でも早く自立できるようサポートし、本人の意志を尊重できるような生活を送ることができるような介護士になりたいと思います。
今回実習をさせていただき、実際に利用者さんと触れ合うことで様々なことを学び、考えさせられ、私自身の人生観が変わりました。福祉という仕事は決して簡単な仕事ではないとわかっていながら、それでも人を支えることができる仕事に就きたいと改めて思うことができました。今回の実習で経験させていただいたことを生かし、これから自分自身を磨いていきたいと思います。