本日阪神甲子園球場で行われた第85回記念選抜高等学校野球大会3回戦は、徳島の鳴門高校と対戦し、4対3で勝利、見事福島県勢としてはタイ記録となるベスト8に進出しました。
試合は初回から動きます。先攻の聖光学院は先頭打者の石垣光浩君が高目の直球を叩くと、ライト線に落ちるヒット。鳴門高校の野手が交錯しているうちに石垣君がサードに進んでいきなりのチャンス。ここで2番石野佑太君が四球を選んでチャンスを広げると、3番八百板飛馬君がきっちりとセンターへ犠牲フライを打ち上げて先制点をあげます。さらに二死後に好調の5番佐藤昌平君がセカンドの頭上を越える見事な三塁打を放ってこの回2点目。素晴らしい先制攻撃で主導権を握りました。
一方今日の先発はもちろん初戦完封の石井成君。しかし、初回から調子は今ひとつ。2番の中野君、4番の伊勢君にヒットを放たれピンチ。さらに2回も2四死球でピンチを作ってしまいます。しかし後続を打ちとって得点は与えません。
逆に聖光打線は4回、先頭の今日初スタメンの伊三木駿君が嬉しい甲子園初ヒットとなるセンター前で出塁すると、西村大樹君がきっちり送ると、8番怪我から復帰の廣瀬和光君が追い込まれてからアウトコースのストレートをレフト前に運んでチャンス拡大、ここでバッターは9番の石井君。石井君は低目のスライダーに食らいついて見事レフト前タイムリー。下位打線が、しかも全てツーストライクに追い込まれてから放った3本のヒットで追加点を挙げました。
さらに5回には八百板君が技有りのレフトへの二塁打を放って出塁すると、迎えるのは4番園部聡君。園部君は2球目をフルスイング。左中間へ高々と上がった大飛球でしたが、これはセンターのファインプレーで阻まれ、追加点はなりません。
すると流れは鳴門高校へ。5回裏、先頭打者のショートゴロを石垣君がトンネルしてしまい、一死二塁となった後、相手の主将で選手宣誓を行なった河野君に二塁打を放たれ、さらに二死後に内野安打、死球と続いて満塁。ここで5番の日下君にアウトコースのチェンジアップをライト前に運ばれ一挙に同点に追いつかれてしまいました。
一気に緊迫感を増したこの試合、勝負を決めたのは4番園部聡君でした。7回、二死となった後、初球からストライクは全て打ちにいってファールを6本打ってカウントワンボールツーストライクからの8球目をジャストミートすると、打球はグングン伸びてセンターバックスクリーンへソロホームラン!! 自身昨年夏の甲子園の2回戦でバックスクリーンへ運んで以来、甲子園2本目のホームランで再びリードを奪いました。ちなみに、福島県の選手で甲子園で2本のホームランを放ったのは史上初めてのこと。4番の一振りでリードをした状況で終盤を迎えます。
すると石井君がこの一振りによって蘇ります。7回からの3イニングをヒット2本に抑える好投。躍動感のある投球で鳴門打線を寄せ付けず、見事に完投勝利。聖光学院としては初の、福島県勢としてはタイとなるベスト8進出となりました。
ベスト4をかけて戦う準々決勝は、31日(日)の午前11時から。対戦相手は攻守にハイレベルで今大会好調の敦賀気比高校。皆様応援宜しくお願い致します!!