本日いわき市の平野球場で開催された第64回秋季東北地区高等学校野球福島県大会で、新チームの初戦となる対須賀川高校戦が行われました。本校野球部は今夏の甲子園で1勝したことで支部予選を免除。甲子園のベンチ入りは園部聡君だけでしたので、メンバーはほぼ一新、その戦いぶりに注目が集まりました。
聖光学院の先発は1年生の石井成君。石井君は2009年秋の東北大会の芳賀智哉君(現東海大学)以来の1年生「1」番。地元いわきでどんなピッチングをするか、期待されました。
初回、その石井君は簡単に二死をとると、3番齋藤隆聖君に強烈なレフト前ヒットを放たれ、これを八百板飛馬君がまさかの後逸。三進を許してしまいました。続く4番打者を死球で歩かせますが、5番佐藤光希君をサードゴロに打ち取ります。しかし、三遊間よりのこのゴロを西村大樹君が失策、ミスで相手に先取点を与えてしまいました。
その裏の聖光学院は早速反撃に転じます。一死後2番の石野佑太君が四球を選びすかさず盗塁を決めると、二死後4番園部聡君は初回から敬遠気味の四球。ここで先程ミスを犯した八百板飛馬君がしぶとくセンター前ヒットを放ち、まず同点。さらに6番佐藤昌平君が初球を打ち抜くと、左中間を深々と破る逆転の三塁打。主導権を取り戻す見事な攻撃を見せます。
石井君は、2回にも3本のヒットを集められますが、牽制球で走者を刺すなどしてピンチを凌ぐと、3回以降は低目に丁寧にボールを集めて散発の4安打。奪三振は4ながら、無四球と制球の良さを見せてゲームメイク。初登板とは思えない落ち着いた投球を披露しました。
一方聖光打線は、5回に一死満塁のチャンスを作ると、再び佐藤昌平くんがセンターへ犠牲フライ。膠着した試合を動かす貴重な1点を挙げました。さらに6回に相手失策で1点を追加、7回にも8番廣瀬和光君がタイムリー、さらに8回には技有りのセフティバントで出塁した石野君を三塁に進めると、4番園部君の内野ゴロでダメ押し、後半小刻みに得点を重ねた聖光学院が7対1で勝利しました。
この試合、聖光学院は小刻みにリレーする須賀川投手陣から7安打。チャンスで1本出ないもどかしさはあったものの、5盗塁と機動力を発揮。ベンチ入りのうち14人を試合に出場させるなど、今後の戦いを視野に入れながらの戦いになりました。
2回戦は明日、同じく平野球場でいわき海星高校と対戦します。皆様どうぞご声援よろしくお願い致します!!