第94回全国高等学校野球選手権大会の1回戦が本日阪神甲子園球場で行われました。相手は前年度覇者、強打の日大三高。聖光先発の岡野祐一郎君が日大三高打線をいかに抑えるかがキーポイントとなりました。
試合は初回から動きます。1回裏、すっかり先頭打者に定着した安西聡君が変化球をセンター前ヒット、平野雄馬君がしっかり送って走者二塁、さらに3番長井涼君が四球で歩く大チャンス。4番園部聡君の打撃に期待がかかります。その園部君の2球目、二塁走者安西君が日大三高先発斉藤風多君のモーションを盗み三盗に成功。結果的にこれがビッグプレーとなりました。園部君はここでセンターに犠牲フライを打ち上げ、俊足の安西君がホームを踏んで先取点を挙げました。
一方岡野君は、県大会から続く不調が嘘のように絶好調。強打の日大三高打線を4回まで1安打。最大のピンチは5回でした。先頭打者にヒットを許すと、一死後に内野安打と四球で満塁となります。ここでバッターは9番斉藤君。この大ピンチに日大三高はカウント1-3からスクイズ!! これをバッターが見逃して三塁走者を狭殺してツーアウト、その後斉藤君を歩かせなおも満塁のピンチでしたが、1番森龍馬君をファーストのファールフライに打ち取って、この大ピンチを無失点で切り抜けました。
聖光打線は3回、4回、6回、7回とスコアリングポジションに走者を置きますが、決定打が出ずに無得点。試合は1対0のまま8回を迎えました。一死後4番園部君が左中間への三塁打を放つと、5番齋藤湧貴君がタイムリーを放って待望の2点目、さらに7番関根涼君が一二塁間を破り、バントで二進していた齋藤君がホームに突入しますがこれはアウトとなってしまいました。しかし、ついに2点目を挙げ、最終回へと試合は進みました。
ここまで岡野君は日大三高打線を3安打に抑える好投を見せていましたが、先頭打者の日大三高の主将3番金子君がセンターバックスクリーンへソロホームラン!! 前年度覇者の意地、プライドの詰まった見事なホームランでした。しかし、岡野君は後続の3人の打者をいずれもセンターフライに打ち取って、強豪日大三高を見事に破りました。
この試合、岡野君の好投はもちろんですが、初先発起用の本間寛章君やライト関根君のファインプレーなどバックも盛り立てるなど、聖光学院らしい泥臭い全員野球の勝利でした。
2回戦は16日、関東の強豪、選抜ベスト8の浦和学院と対戦します。皆様、どうぞご声援よろしくお願い致します!!