第64回秋季東北地区高等学校野球大会の第3日、準々決勝は本日秋田市の八橋(やばせ)球場で行なわれました。対戦相手は山形県代表の東海大山形高校。初戦の大湊高校戦で15得点を奪った強力打線を持つ強豪です。
聖光学院の先発は今日もエース岡野祐一郎君。県大会の決勝から2試合連続完封中のエースの出来が勝敗の鍵を握ります。しかし、初回一死から連続安打でいきなりの大ピンチ。4番打者を見逃しの三振にとりますが、5番打者にはセカンドキャンバス後方の小フライを放たれます。昨日も同じようなところに打球が飛びましたが、この時は二塁手の三ノ輪将人君がダイビングキャッチして凌ぎましたが、今日はなんと遊撃手の平野雄馬君と三ノ輪君が交錯。グラブに一度は入ったボールがポトリと落ちてしまいます(記録は失策)。二塁走者はこれを見てホームへ突入!! すると三ノ輪君が迷わずボールを拾って体勢が悪いながらもバックホーム!! 長井君の好ブロックもあって間一髪タッチアウト。好守備で相手の先取点を阻みます。
一方聖光打線は3回裏、先頭の三ノ輪君が内野安打で出塁すると、送りバントで走者を進めます。岡野君は惜しくもセカンドライナーで倒れますが、1番の斎藤湧貴君が相手主戦の得意球のスライダーをとらえてセンター前へタイムリーヒット。さらに平野君がライト前ヒットで続くと、3番長井涼君が死球となり二死満塁。ここで1試合目ノーヒットだった4番園部聡君がやはり高目のスライダーをショートオーバーのセンター前2点タイムリー。5番安西聡君も三遊間を破るレフト前タイムリーと打線が繋がり一挙4得点と主導権を握ります。
7回にも3番の長井君が、交代した相手投手から右中間を破るスリーベースヒットを放ち2点を追加しました。こうなると注目は岡野君のピッチング。岡野君は2回以降気迫溢れる投球で強打の東海大山形打線を散発の4安打に抑える見事な投球。今日も四球は0で、三振も9回以外毎回の10奪三振。なんと東北大会で2試合連続完封。県大会の決勝から数えると3試合連続27イニング連続無失点と素晴らしい内容。もちろん女房役の捕手長井君の好リード、セカンド三ノ輪君を初めとする再三の好守備も岡野君を強力にバックアップ。投打、そして守備ががっちりと噛み合って秋季東北大会3度目のベスト4に進出しました。
決勝進出をかけた準決勝は、青森代表の強豪青森山田高校と対戦します。試合は明日、こまち球場の第2試合(12:20分試合開始)に行なわれます。皆様、ご声援よろしくお願い致します!!