3年生インタビューシリーズ第5弾は篠崎健二朗君(普通科進学コース 平三中出身)に聞きます。篠崎君は野球部に在籍し、3年間活動してきました。ベンチ入り寸前まで力を蓄えましたが、最後は残念ながら落選。しかし、進路活動において難関の警視庁に見事合格!!快挙を果した篠崎君に聞いてみます!!
「有難うございます。」
篠崎君はなんで警視庁を受けたの?
「実は自分の両親は元警察官。それで家に写真とかが飾ってあったのですが、それでカッコいいなと。高校3年生になって進路を考えた時に、自分は野球部だったんですが、それでチームのため、という意識が凄くあって、就職するならそういうことが出来る職業に就きたいな、と。だったら昔からあこがれていた警察官になろうと思いました。」
野球部は甲子園に出場し、終わったのが8月下旬。受験勉強は大変ではなかったですか。
「一次の試験は9月5日。だからほとんど勉強する時間はありませんでした。警察官になろうという意識はあったので、過去問題集なんかは寮に置いておいたので、それを眺める位のことはしていました。自分は残念ながら甲子園のベンチ入りは出来なかったので、大阪のホテルに問題集は持っていって勉強をしました。それで甲子園が終わってから期間は短かったのですが、集中して勉強をしました。」
実際の試験はどうでしたか?
「試験科目は教養試験、作文、身体検査でした。教養試験は、やっぱり難しかったです。でも、自分が警察官になりたいという気持ちを作文にぶつけるしかない、と思って作文は頑張りました。」
作文の題名は?
「警察官として守らなければならないのは何か?というような題名だったんですが、警察官は人や地域を守るのが役目ですが、それよりも一人の警察官として、市民や地域を守るんだという自分の気持ちを守り通すことが一番大事だという観点で、作文しました。」
警察試験は難関ですよね。
「はい。倍率は高校生で11.2倍。正直言って受かる自信はなかったんですが、どうしても受かりたい、警察官になりたいと言う気持だけは強く持っていました。先程も言いましたが、自分は野球部だったので、作文にも野球部のことを引き合いに出して、勉強だけじゃなく、一人の人間として大切なことは何かということを訴えました。最後は、その気持ちが通じたのかな、と思います。」
それでは、野球部のことを聞きたいと思いますが、まず、なぜ聖光学院に入学したのですか?
「第一にやっぱり甲子園に行きたかった。他にも選択肢はあったのですが、両親は公立高校をすすめてくれました。でも最後は自分が押し通した感じで聖光に入学しました。でも、1年生の時はつらかったですね。野球の技術的にももちろんですが、中学校時代には自分で気付かなかった自分の弱さをどんどん暴かれていって、それを自分でも分かってきて、ホントに自分は選手として甲子園の舞台に立つことが出来るのかとても不安でした。」
弱さを暴かれる・・・。その辺をもうちょっと詳しく話してください。
「中学校時代はいわきボーイズという硬式チームに入っていて、4番打者。実は地元の学校からちょっと声がかかったりしていたので、自分でも出来る!!と思っていました。でも聖光学院に入学してみると、やっぱりレベルが高くてその時点で不安になりました。聖光は精神面を凄く大事にしていて、やっぱり不安な状態でいると、すべてプレーに出てきてしまう。それを指導者に指摘されて、最初は受け入れられなかったのですが、同じ状態が続くので、受け入れざるを得ないと言うか。自分でそれを受け入れて、自分の弱さが分かると、もっと自分自身を強くしなくてはいけないと自ら取り組むようになりました。」
篠崎君は、最終的にベンチ入りは出来なかった。苦しくはなかったですか?
「やっている時はもちろん苦しかったですよ。ベンチ入りやレギュラーを目指していたし、それに向けて努力もしました。でも、最後の方は試合に出ることも大切ですが、それよりも自分が人間的に強くなって、でっかい男になりたいということが一番自分の中で大きかったですね。」
3年間の野球部生活を振り返ってみてどうですか?
「う~ん、楽しいという感じはあまりなかったですが、やりとおして良かったなと心から思います。中学生の時は常に対象は自分だけだった。でも聖光で野球をやって価値観が変わりました。自分さえ良ければいいという考え方は全くなくなって、チームのためにとか仲間のためにという意識が非常に強くなりました。そのために自分ができることを精一杯やりきることによって、人を生かすことが出来る。それがまた自分を生かすことに繋がるんだと思えるようになりました。自分さえ良ければという考え方では、人を生かすことは出来ませんから。自分でもこの3年間で成長させてもらったなと感謝しています。」
篠崎君は寮生活を送っていましたが、寮生活はどうでしたか?
「自分が3年生になって学校の近くに寮が新築されたんですが、4人部屋になって仲間達と過ごす毎日は、とても楽しかったです。4人部屋ということで最初はプライベートはないと感じるかもしれませんが、慣れればホントに楽しいですよ。風呂も大きく、ゆったりできるので自分の一番好きな場所になりました」
さて、篠崎君は普通科進学コースでしたが、学校生活の方はどうでしたか?
「クラスは明るくて和やかでした。聖光では習熟度別クラスを採用していましたから、自分に合った勉強が出来ます。聖光の先生は皆楽しく、聞いてて飽きないというか、いい先生ばかりでした。」
もう一度、高校に入学するとしたらどうしますか(笑)?
「もちろん聖光に入学します(笑)。他の高校に行ったらダメ人間のままだったと思います。だから聖光です。でも今度は中学校時代にもっと自分を鍛えて、絶対にレギュラーになって甲子園の舞台にたってやります!!」
では、最後に聖光学院の魅力と、中学生にメッセージをお願いします。
「聖光は他の学校では学べないことが一杯有ります。勉強の他にも大切なことを学べます。絶対卒業するまでに人間的に成長できます。自分自身も聖光に来て一切後悔はありません。自分はこの経験を生かして、市民や地域の方々のために、対象は常に周りにおけるような立派な警察官になります。聖光学院は絶対入学しても後悔しない学校ですから、ぜひ来て欲しいですね!!」
一人の警察官として、市民や地域を守るんだという自分の気持ちを守り通すことが一番大事という言葉が印象的でした。考えてみれば、きっと今の政治家は初出馬をする時は、国民を守る!という気概に溢れていたと思うんですね。そういう気持ちを最後まで守る。確かにそれが一番大切です。今の国会議員のゴタゴタを見ていると、国民を守るため、というよりはどう見ても自分たちの立場を守る、ということに終始しているようにしか見えない時がありますから・・・。
篠崎君、どうか立派な警察官になって下さい!!期待しています!!