2010年度3年生インタビューシリーズ、今日は菅野郁さん(普通科進学コース)にインタビューします。国立岩手大学に合格した菅野さん。菅野さんは生徒会役員として大活躍しましたが、勉強のこと、生徒会活動のこと、学校のことなどなど、高校生活を振り返って貰いました。
菅野さんと言えば「生徒会」イメージが強いですね?
「そうですか?2年生から始めたので、1年しかやっていないですよ。でもその中で自分なりに一生懸命やったので、そういう印象を持ってもらっているのは嬉しいです。」
そもそもなんで生徒会を?
「生徒会は中学校時代からやりたかったんです。でもいろいろあって出来なかった。高校では先生に勧めれて、その気持ちが復活したんですね。私は副会長に立候補しました・・・。ホントは書記をやりたかったんですが、書記は他にも立候補者がいて、その人が下級生だったんで、2年生の私は上のポストに・・・ということになりました。生徒会って行事を企画したり、運営ができますよね。行事を影からバックアップするというのは私にとって凄く魅力的だったんです。」
そんな生徒会活動で思い出に残っていることは?
「やっぱり学院祭ですね。副会長になってすぐに学院祭があったんですが、3年に1回の学院祭。みんな未経験でですから分からないことだらけ。いろいろ苦労しました。生徒会メンバーって、最初から仲が良かったんですね。それでちょっとなあなあというか、仲が良すぎて生徒会役員としての自覚が足りないというか、自分達が楽しみすぎ!!1年生を引っ張りながらいろいろ意見を出し合って良いものを作り上げていくと言うことが難しかったですね。」
生徒会活動を通して何か得たことはありますか?
「何かを作り上げるには、やっぱり協力することが大切ですよね。お互いを理解したり、尊重したり。今までは皆でひとつの目標に向かっていくという経験はあまりなかったので、本当にやって良かったと思います。生徒会顧問の阿部正恭先生はとってもユニーク。最初は自分達も訳が分からず、先生の指示に従ってやっているだけ、と言う感じでしたが、後半は自分達がやりたいことを全面的にバックアップしてくれて。本来の生徒会による運営という形がとれました。本当に頼もしい先生ですね。それと会長の原義治君(3年機械科 梁川中卒)の存在も大きかった。全てにおいて、凄かった。リーダシップがとてもあって、同じ学年とは思えなかったですね。」
さて、菅野さんは今回国立岩手大学に合格しました。
「はい。岩手大学には人間科学部があるんですね。この学部では人間を学ぶ、人間とは何かということを追求します。様々な学問、心理学や社会学というファクターを通して人間に迫るというのが魅力ですね。それとやっぱり国公立に行きたかった。学費のこともありますし。自分では自立したいとう想いがあって、私立だったら通えるところと思っていたんですが、国公立だったら一人暮らしも可能になるかなって思っていたので。岩手大学は私にとってあらゆる面でピッタリの大学です。」
受験勉強は大変ではなかったですか?
「私はまず推薦試験を受けました。それで駄目だったら一般で勝負!と思っていましたから、両方の勉強を両立することは大変でしたね。推薦は小論文と面接、そして書類選考です。小論文対策は過去問を見て傾向と対策を練りました。市販されている問題冊子を買って書きました。最初は全く歯が立たず、です。文章を読んでまず要約するんですね。それをした後に自分の意見を書く。それも1000字。かなり滅入りました。」
それは大変でしたね!?
「そうですね、大変でした。私の小論文担当は国語科の木浪先生だったのですが、いろいろアドバイスをもらいました。小論文を書く上での技術というか、そういったことを教えてもらいました。これは凄いタメになりましたね。自分は上手く書けているつもりでも、文章上辻褄が合わなかったり。木浪先生がいなかったら合格もなかったと思います。」
一般受験対策は?
「まずセンターを受けるので、まずは暗記物を徹底的にやっていました。あとは普段の授業と課外ですね。聖光の授業は先生の個性が強く楽しいですね。それでもちゃんと要点は押さえてくれる。聖光は運動部が盛んですよね。進学コースも2クラスしかないので、課外に出る人って少ないんですね。でも、少ないからマンツーマン的な感じで勉強が出来ます。これは良かったですね。私自身岩手大学に合格することは、ホントに奇跡と言うか、自信がなくて、でも先生や友人、後輩たち、そして家族みんなが応援してくれました。合格した時も、自分以上にみんな喜んでくれて。本当に嬉しかったし、感謝したいですね。合格したことで、少しでも恩返しになれば、と思っています。」
クラス・学校の雰囲気はどうだった?
「まずは男子が多い。その中でも野球部が多いんですね。もう、個性的!! みんなパワフルで見ているだけで楽しかったです。明るいクラスでした。聖光学院はとても挨拶がいいんですね。入学した時はびっくりしました。運動部の人はしっかり立ち止まって挨拶するし、一般生でさえ学校の外で地域の人にちゃんと挨拶している。おかげで私もそれを見習って挨拶をしっかりするようになりました」
聖光学院の魅力って何でしょうか?
「そうですね。まず挨拶がしっかり出来るようになります。それとキリスト教主義の学校ですから、いろいろな話しを聞けるというか、自分の視野を広げることができることが魅力ですね。実は最初は聖光学院にあまりいいイメージがなかったんです。でも、入学してみて先生や友人、後輩達との出逢いを通して、自分自身凄く成長できたと思うんですね。ですから、後悔はありませんし、入学して本当に良かったと思っています。それに、聖光学院に来たから岩手大学に合格したと思っています。」
最後に、中学生の皆さんにメッセージをお願いします。
「中学生の皆さんはまだ自分の将来があまり見えていないと思うんですね。高校時代は自分の将来を創っていく場であると思うので、勉強だけじゃなく、部活や私生活においても後悔することのないように過ごす事が大切だと思います。そういった環境が聖光学院にはあると思います!! ぜひ自分のやりたいことを貫き通す強い意志をもって生活してください!!」
※菅野郁さんの写真は昨年1月の年賀状コンクールで入選を果たした時のものです。