本日開成山球場で行われた第62回秋季東北地区高等学校野球福島県大会の準決勝は、学法福島高校と対戦し、12対3で勝利し5年連続11回目の東北大会出場を決めました。
県北地区同士の対戦となったこの一戦の先発を任されたのは、今大会打者として存在感を見せる芳賀智哉君。公式戦は夏の甲子園の対興南戦以来。新チーム結成以後も練習試合ではマウンドに立っていましたが、久しぶりとなる公式戦のマウンドでどのようなピッチングをするか、注目されました。
試合は初回、先発で2番に入った芳賀君が右中間に二塁打を放ち、続く3番遠藤雅洋君が死球で出塁しいきなり大チャンス。すると4番福田瑛史君の初球に二塁走者の芳賀君が投手のモーションを盗んで三盗に成功。先発投手とは思えない初回表の動きでチャンスを広げます。ここで福田君がきっちり外野フライを放って先制点をあげます。3回にはトップバッターの斉藤侑希君がライトオーバーの三塁打で出塁すると、ここから怒涛の攻撃。2番芳賀君が左中間に2打席連続の二塁打、3番遠藤君はライトオーバーの三塁打、4番福田君のこれも2打席連続の犠牲フライを挟んで、5番川合祥太朗君がセンターオーバー二塁打。さらに変わった相手投手から6番大瀬昴君がライト前でつなぐと、今日7番でスタメンに抜擢の宇佐見優介君が三遊間を破るレフト前ヒットと6安打を集中させて一挙4点。4回には福田君の左中間への三塁打、5回にも8番主将の中村星太君の今大会初ヒットとなる右中間の三塁打、さらに6回には大瀬君の内野ゴロ、9回にも斉藤君のライト前、黒臺君の左中間への三塁打で加点し、この試合12得点。長打が実に8本も飛び出す大攻勢で、学法福島が繰り出す4投手を次々に攻略しました。
そして注目の芳賀君は、8回を投げて被安打7、3失点の粘りの投球を披露。久し振りの登板で6回以降球速が落ち、6安打を後半に集中されたのが課題ですが、5回までは1安打ピッチングとさすがの内容。ストレートも139km/hをマーク。また無四球で投げ終えたことも芳賀君らしい投球でした。9回には1年生右腕、和田悠佑君が登板し、三者凡退に打ち取ってゲームセット。投打が噛み合った素晴らしい試合運びで決勝進出を決めました。
これで本校は5年連続の秋季東北大会に出場が決定しました。選抜への挑戦権を手中におさめて、明日からは村島大輔主将が率いる甲子園ベスト8メンバーが国体に向けて出発します。過密スケジュールの中でも走り続ける聖光学院野球部を今後も応援よろしくお願いいたします。
なお、決勝戦は本校の国体での最終試合から3日後に行われます。また国体の初戦は26日銚子市野球場で岐阜代表の土岐商業と対戦します。村島世代最後の公式戦、こちらも応援よろしくお願いいたします!!