本日、F1リーグ第3節が県内各地で開催されました。
聖光学院は同じ1勝1敗の福島東と対戦しました(富岡高校グラウンド14:00キックオフ)。
試合前のウォーミングアップとミーティングの様子を見ていると選手たちは落ち着いた表情をしています。非常にリラックスしているように感じました。印象としてはもう少し緊張感や気合いがあるように感じられれば良かったのですが…。しかし、第1節のガチガチの緊張状態と比べれば、まずまずの精神状態で臨めたのではないかと思います。
試合は、相手のサッカーに対し、落ち着いて対応している選手の姿が目立ちました。縦パスに対して少しプレッシャーが甘いところがありましたが、奪ったボールをしっかりと繋ぎ、チャンスを作ることもできています。立ち上がりから10分過ぎは聖光学院ペースで試合は流れていきました。
しかし、突然アクシデントは起こるものです。右SHの菊田がGKへのアフターファウルで一発退場してしまいます。結果、10人対11人で戦うことを余儀なくされました。この退場でチームが一瞬ナーバスになってしまいます。相手の攻撃に対してプレスがかからなくなり、受け身の状態が続きます。また、10人になればチームで一人分の運動を余計にしなければならないのに、足が止まる状況が段々と増えていきます。そうなるとスペースが生まれ、危険なエリアに入ってくる相手選手の数が増えてしまいます。速いカウンターを得意とする福島東がそのスペースを見逃すはずはありません。1本の縦パスから全体が連動し、右サイドから攻撃を展開し、逆サイドの選手がしっかりとゴールを決めます。
しかし、先制点を奪われたことで試合前に感じていた、気持ちの問題は一気に解消しました。
積極的な攻撃を重ねていきます。こちらの攻撃に焦りを見せた福島東はファウルが増えていきます。繰り返されるファウルから得た貴重なFKから同点弾を決めたのは、新井です。前回の平工業戦でハットトリックを決めた勢いは止まりません。左サイド(ゴールから25m、角度40度弱)のFKは低めの速いボールで、走り込んだ選手がブラインドとなりGKはボールを見失います。そのままゴールに吸い込まれていく劇的なゴールで同点になりました。
同点にしてからは10人とは思えないほど優勢に試合を進めますが、なかなかチャンスを決められません。監督からも失点を恐れずに得点を狙えという無言のメッセージが届いていました。攻撃的な選手を投入し、最後まで勝利を狙います。しかし、得点を奪うまではいかずに試合は終了してしまいました。
絶対に勝ちたいゲームでしたが、不運も重なり1対1の引き分けに終わってしまいました。しかし、10人という状況の中、ピッチに残された選手たちは最後まで走りきりました。声を出し続けました。印象的だったのは「菊田の分まで戦おう」と選手たちが声をかけていたことです。チーム全体にその気持ちがあったからこそ、苦しい状況の中で貴重な勝ち点1を挙げられたのかもしれません。
また、一人のアドバンテージを埋めたのは、ピッチの選手だけではありません。我が聖光学院にはピッチの選手を支える他の選手がいました。マネージャーがいました。また、遠い会場まで応援に来てくださる保護者の皆様や学校の先生、OBがいました。全ての人に支えられながら私たちは戦うことができました。
これからも厳しい戦いが続きますが、応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
リーグ戦はインターハイ予選のため中断しますが、5月7日からインターハイ予選の県北大会が始まります。場所は十六沼公園です。初日の試合開始は12時からです。
It is a fair match.
投稿情報: Tom Sawyer | 2010年5 月 2日 (日) 21:06