今日は宮城大学に合格した3年普通科進学コースの熊谷貴幸君にインタビューをします。
なぜ宮城大学を目指したのですか?
「両親が農業に従事しており、自分も将来後を継ぎたいと考えていました。宮城大学には、自分にとって非常に良い学科があったので、受験しました。」
熊谷君は、宮城大学の食産業学部ファームビジネス学科に合格しましたが、実際にはどんな学科なんですか。
「いろいろと自分でコースを選べるんです。そこで実践的に様々なものを栽培したりできます。市場での売買の取り組みなんかもあります。」
他の大学は考えなかったんですか?
「考えていましたが、私は宮城出身っていうこともあって、宮城大学には憧れのようなものもありました。あと、公立大学ですから学費も安くすみます。親への負担を考えると、やっぱり国公立です」
受験勉強で大変だったことは?
「今まで気にして来なかった世の中のニュースに興味を持つようにしました。推薦入試だったので、受験科目は小論文と面接、小論文は担当の先生がついてくれるので、週に2~3テーマについて書いていました。受験前には1日1テーマ、という感じで取り組みました。面接の練習は受験が近くなってから集中的にやりました。私の場合は"台本"作りをしました。」
台本っていうと?
「質問に対する答えを紙にまとめました。先生と一緒にいろいろ考えながら…。聖光学院では小論文・面接の担当してくれる先生が一人ひとり決まっていますから、気兼ねなくいろいろと質問できたのが良かったです」
実際の面接ではどんなことが聞かれましたか?
「志望動機はもちろんですが、私の場合は特に部活動のことを集中して聞かれました。ちなみに小論文のテーマは"現代の人々の消費者志向について"でした。データが提示されていて、それをもとに自分の意見を述べる形式でした」
熊谷君は部活動は何をやっていたのですか?
「野球部でした。投手をやらせて頂きましたが、大会などでベンチ入りは出来ませんでした。しかし技術面だけでなく、精神的なことを多く学べたことが、自分にとって財産です」
もともと勉強は好きだったんですか?
「実は私は中学校時代、成績はかなりヤバかったです。限りなくクイに近いアヒルが何匹かいましたし(笑)、苦手教科は本当に分かりませんでした。中学校時代の自分は大学に行くなんて考えられなかったですし、ましてや国公立なんてあり得ないどころか、頭にも浮かびませんでした」
高校に入ってからはどうでしたか?
「野球部に入部して、野球だけじゃなくて、勉強も大切だと気付かされました。中学校時代の考え方とは180度変わりました。中学校時代は授業自体が苦痛でしたし…。でも、聖光の授業は一人ひとりの先生が、質問などに的確に答えてくれますし、とても分かりやすい授業をしてくれます。一人ひとりが個性的で面白いし、何より人間的に尊敬できる先生が多いですね」
高校の成績はどんな感じでしたか?
「クラスでは入学時は20位台でした。でも自分の考え方が変わるに従って、勉強もやるようになりました。野球部でしたから、なかなか自宅学習は時間が取れなかったので、とにかく授業に集中しました。そうしたら2年生になったら、だんだん勉強も分かるような感じになってきて、クラス順位が10番位になってました。そうしたら欲も出てきて、もっと上に行きたいって思って、それまでより頑張りましたね。今では5番以内に常に入れるようになりました。自分でも、信じられないというか、驚いています。」
後輩や中学生にメッセージを!!
「今どんなに自分が悪い成績をとっていても、自分の考え方次第でどうにでもなります。とにかく諦めないで、自分の嫌なことから足を踏み入れることです。そうすれば、自分の求めていく結果が付いてくると思います。聖光は勉強だけじゃなく、その姿勢を大事に私たちに接してくれます。自分の可能性を伸ばしたい人は、聖光にくるといいと思います」
熊谷君は3年間野球部に所属しながら、今回宮城大学に合格しました。今回、インタビューをしてみて、中学校時代の話しを聞いてびっくりしました。本当に変わったんですね。大学に行っても、自分の夢に向かって頑張って下さい!!