夏休みを迎えるにあたって～雨と収穫

終業式の前日、競技大会の２日目は、競技開始後から印象的な大雨となりました。
　私は毎年、ソフトボール競技の生徒優勝チームと教員チームの対抗戦で登板することを楽しみにしており、今年もユニフォームと用具一式を持参して、「必ず試合はできる！」と信じながら、何度も空を見やっていました。
　私が聖光学院に来てから、生徒チームとの対戦成績は五分五分です。とにかく生徒はよく打つし、力のあるウインドミル投手を備えたクラスが上に上がってくるので、そう簡単には勝つことができません。初めて登板したとき、いきなり先頭打者にセンターオーバーに持って行かれたのは特に度肝を抜かれたのを覚えています。
　雨があがって、生徒の決勝戦までは行えましたが、残念ながら教員との対戦はまた来年ということになりました。

　午前中の大雨を職員室からぼーっと見ながら、この言葉を思い出しました。

「さあ、私たちの神、主を恐れよう。主は大雨を、先の雨と後の雨を、季節にしたがって与え、刈り入れのために定められた数週を私たちのために守ってくださる」（旧約聖書「エレミヤ書」）

　イスラエルには、２度、雨がたくさん降る時期があり、秋に降る雨を初めの雨、春に降る雨を後の雨と言います。１年の季節に合わせて天から雨が降り、人々はそれに合わせて種まきや収穫を行います。

　１学期が終わり、長い夏休みが始まりました。
　この期間は、みなさんにとってどんな時でしょう。高校生活の収穫、人生の収穫を願う私たちは、日々、忍耐をもってなすべきことを行いながら、神さまが豊かな成長を与える雨を私たちひとりひとりに降らせてくださることに期待しましょう。
　自分自身の中に、種を植え、水をやり、そして育ててくださる神を待ち望む期間としたいと思います。（Tsuji）