「知識も大事、知恵も大事。しかし、何よりも大事なのは熱意と誠意である。この二つがあれば、何事もなし遂げられる。」 松下幸之助(人生心得帳)より
平成5年3月に本校を卒業したOBの話していたことを思い出した。彼は業務用キッチンの営業をしており、20代で関東地方で支店長を務めるほどの業績を上げた人物である。高校時代の成績は・・・・・、外見・・・・・、話し上手ではない。そんな人が「支店長」!!初めて聞いたときはとても驚きでした。そこで話していたことを自分なりに要約してみました。
①何とか買って欲しいと常に心で思っていること。②自分は話が下手なので、相手の話を聞くことが多い。③商品を良い物であっても大げさに売らない。④物事を知ったふりしないで話す。⑤営業相手に興味関心を持つ。
松下電機(現パナソニック)の創業者松下幸之助の「人生心得帳」の一節にも熱意と誠意の大切さを説いているが、まさにそれを実践しているのではないかと思いました。仕事のみならず、私たちが生きていくなかで、何かをなし遂げようとするとき知識や技能も大切であるが、何よりもそれらをコントロールする熱意と誠意が大切だと思います。熱意があるからこそ相手に自分の気持ちを知ってもらうことができ、誠意を持って接するからこそ、信頼が生まれるのだと思います。そうすればたとえ失敗しても工夫が生まれ、自分ひとりでは困難なことでも必ず熱意と誠意に共感した協力者が現れるのだと思います。
本校の生徒は日々、部活動や資格試験に一生懸命に取り組んでいます。そこには熱意や誠意といったものを感じ、私たちもそれに負けないようにしていかなければならないと思います。
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