本日県営あづま球場で開催された第99回全国高等学校野球福島大会の決勝戦は、激闘の末、9回サヨナラ勝ちで勝利し、戦後最長記録を更新する11連覇を達成しました。
聖光学院の先発は前田秀紀君。ダブルエースの一人が昨日の齋藤郁也君の粘投に刺激を受け、意気込んでマウンドに上がります。試合が動いたのは3回でした。トップバッターの矢吹栄希君が右中間へスリーベースヒットを放つと、2番松本聖也君がセンター前へタイムリー、さらに送りバントなどで走者を三塁まで進めると、二死から5番柳沼楽人君が低めの変化球を拾って三遊間を破って2点目、3回にも矢吹君の二塁打で3点目を挙げて優位に試合を進めるかに見えました。
しかし、5回表いわき光洋打線が火を噴きます。この回4本の安打を集中させ、一気に同点に追いつかれます。その裏3四死球で満塁のチャンスを作りますが、走塁ミスで無得点に終わり、非常に嫌な雰囲気が流れます。
6回からエースの大谷投手を投入され、試合の流れは完全にいわき光洋。しかし、7回二死三塁から佐藤晃一君がタイムリーを放ち勝ち越しますが、8回表一死からセンター前ヒットで出塁を許すと、ここで迎えるのはプロ注目スラッガー園部佳太君。園部君はアウトコースの直球を右中間に深々と破り、同点ツーベース。試合は終盤で振出しに戻ります。しかし、エースの前田君が後続を執念で打ち取って凌ぎました。
そして迎えた9回裏。数々のドラマを決勝戦で演じてきた聖光学院は、今年も大チャンスを作ります。一死後、柳沼君が右中間にツーベースヒットを放つと、途中出場の佐藤隆平君がレフト前ヒットで繋ぎ、佐藤晃君が敬遠の四球で満塁となります。バッターは8番渡辺拓路君。春の学法石川戦で9回二死から同点打を放った勝負強い渡辺君は、その時と同じくセンターオーバーのサヨナラヒットを放ち、見事優勝、11連覇達成の瞬間となりました。
皆様、今大会を通し、本当にご声援ありがとうございました。全国大会でもよろしくお願い致します。