昨日会津若松市で開催された第69回東北地区高等学校野球福島県大会の決勝戦が行われました。対戦相手はいわき地区の覇者いわき光洋高校です。
この試合、聖光学院の先発は湯浅京己君です。湯浅君は入学以来、腰痛を患い、昨秋までは男子マネージャー、記録員としてベンチ入り。そしてようやく腰痛が癒え、本格的に練習が始まったのは秋季大会後という苦労人。一冬地道に練習に取り組み、ベンチ入りにこぎつけました。湯浅君は130km/h中盤の直球を軸に2回を無失点、3回こそプロ注目のスラッガーいわき光洋の園部君にスリーランホームランを放たれますが、緊張する初登板、しかも決勝戦という大舞台でも動じずに相手打線に挑みました。
一方打線は今日も絶好調。初回から猛攻を仕掛けます。今日一番に入った矢吹栄希君がセンターオーバーの三塁打で出塁すると、今春初スタメン、学法石川戦で決勝打を放った2番佐藤隆平君がライト戦を破る連続三塁打で先制すると、四球を挟んで柳沼楽人君、仁平勇汰君がきっちり犠牲フライを放って3得点、2回にも矢吹君のタイムリーを皮切りに打線がつながり一挙4得点と、試合の主導権を完全に握りました。
4回にも3点を奪った聖光打線は、5回に途中出場の松本聖也君が公式戦初となるライトスタンドへの弾丸ライナーのツーランホームランが飛び出しムードは最高潮。8回にも松本君は今度は見事な放物線を描くスリーランホームランを放ってその存在感をアピールしました。
投げては湯浅君の後を受けて5回から前田秀紀君が登板。前田君は5イニングを被安打4、奪三振5と要所を締め無失点。終わってみれば22安打18得点の大勝で2年ぶりの優勝を決めました。
これで6月に宮城県で開催される第69回東北地区高等学校野球福島県大会に福島県第一代表として出場が決まりました。久しぶりの優勝に向けて頑張って欲しいものです。皆様、今大会のご声援、誠にありがとうございました。