第65回秋季東北地区高等学校野球大会の準決勝は、本日福島県営あづま球場で行われ、聖光学院が岩手第1代表の盛岡大附属高校を1対4からの大逆転サヨナラ勝利をおさめて2年連続4回目の決勝進出を決めました。
試合は2回、聖光学院の先発石井成投手から盛岡大附属打線が猛攻撃を仕掛けます。一死後5番打者にヒットを放たれると、6番打者に左中間を深々と破られるタイムリーツーベースを放たれ、さらに7番打者にレフトスタンドにツーランを放たれて3点のビハインドを背負ってしまいます。その裏の相手の失策からチャンスを作ると、9番の石井君が右中間にタイムリーを放って反撃します。しかし、3回にも1点を奪われてしまい再び3点差となります。その後も走者を背負いながらの苦しい展開となりますが、なんとか要所を締めて我慢の投球を展開します。
試合の流れが変わったのが6回でした。一死後再び相手の失策で走者を出すと、6番佐藤昌平君がセンター前でつなぎ、一・三塁のチャンス。ここで7番石垣光浩君がしっかりセーフティスクイズを決め、さらに8番廣瀬和光君が執念のライト前ヒット!! 1点差に詰め寄ります。
そして8回裏、不調だった先頭の園部聡君が右中間を深々と破る三塁打を放ち同点のチャンス。しかし5番酒谷遼君はツースリーからの6球目を空振り三振で一死。ここで迎えるのは県大会からラッキーボーイ的な存在の佐藤昌平君。佐藤君はワンボールからの2球目にスクイズを決めてついに、ついに同点に追いつきました。
一方尻上がりに調子を上げてきたのが聖光学院のエース石井君。石井君は7回以降強力な盛岡大附属打線パーフェクトに抑え、運命の9回裏を迎えました。
そしてその9回裏、先頭の9番石井君がレフト前ヒットで出塁すると、1番西村大樹君がしっかり送って一死二塁とサヨナラのチャンス。ここで2番の石野佑太君はライトへ大飛球を放ちますが、相手にとられて二死(その間に石井君は三進)。運命は3番八百板飛馬君に託されました。
そして感動の瞬間訪れました。ワンボールからの2球目の低目のストレートを八百板君が振り抜くと、これが一・ニ塁間を抜けて、石井君がサヨナラのホームイン!! この聖光学院が歓喜の瞬間を地元あづま球場の観客がスタンディングオベーションで包み、聖光ナインは全員が号泣、感動のフィナーレとなりました。
東北大会ファイナルは明日10時からあづま球場で行われます。秋の初制覇を目指し、皆様のご声援をお願い致します!!