青森市で行われている第59回春季東北地区高等学校野球大会準決勝は、本日青森市営球場で行われました。日曜日ということもあり、球場の内野席は超満員。立見客が多数出るなど、注目の一戦が行われました。第1試合では仙台育英が、盛岡大附属高校相手に0対8から大逆転勝利を挙げるなど球場のボルテージも最高潮の中、昨秋の東北大会の決勝戦の再戦が始まりました。
光星学院の先発は2回戦で完投勝利を挙げた伊藤裕貴君。左の技巧派投手に聖光打線は沈黙。4回まで無安打と思わぬ展開となります。5回こそ齋藤湧貴君があわやホームランかと思う右中間フェンス直撃のツーベースヒットを放ちますが、後続が断たれて無得点。一方、昨秋の雪辱に燃えるエース岡野祐一郎投手は今日も抜群の制球力を発揮し、光星打線に連打を許さず試合は両校無得点のまま、6回を迎えます。
6回裏、聖光学院は今大会絶好調の3番川合祥一朗君からの攻撃。その川合君は初球をレフト線に運んで無死2塁の大チャンス。ここで光星学院は好投の伊藤君に変えて城間竜平君をマウンドへ。その城間君から4番園部聡君のライトへの特大の犠牲フライで一死三塁とすると、5番長井涼君がきっちり犠牲フライを放って待望の先取点を奪います。
試合は岡野君の好投で、9回を迎えます。迎える打者は光星の主将田村龍弘君。その田村君はカウント0-2から岡野君の渾身の直球をフルスイングすると、打球はセンター方向にグングン伸びてまさかの同点弾!! 昨秋明治神宮大会で全国制覇、そして選抜でも準優勝チームの意地と強さを見せ付けられる一発に、地元青森市営球場は大拍手。試合は土壇場で振り出しに戻り、延長戦に突入しました。
そして運命の10回裏、先頭打者の岡野君が三塁線を破るヒットを放つと、1番齋藤君がしっかり送って一死二塁。2番平野雄馬君はピッチャーゴロに倒れ、二死二塁。ここで光星ベンチは好調川合君を敬遠し、塁を埋めます。そしてバッターは園部君。カウント2-3となり、ここからまさに名勝負!! 城間君は渾身の投球、これを園部君がファールで粘ること4球、両校の意地と意地が凝縮する一球一球に、球場も騒然となります。結局園部君は四球を選んで満塁に。
迎える打者は先制点を叩き出した長井君。長井君は0-2からの3球目を振りぬくとこれがセンター前にクリーンヒット!! 見事光星学院をサヨナラで降して昨秋の雪辱を果たすと共に、春季東北大会2大会連続の決勝進出を果たしました!!
連続優勝のかかる決勝戦は、明日10時試合開始予定。奇しくも相手は2年前と同じ仙台育英学園。準決勝を大逆転で決勝進出を決めて波に乗る名門。激戦が予想されます。皆様応援よろしくお願い致します!!