本日、福祉コースの2年生全員が訪問介護員養成講座(ホームヘルパー)2級を取得することができました。昨年の6月4日から始まった130時間の講座を全員履修し、本日閉講式を迎え、認定証を受理することができました。始まった当初は、長い道のりに不安を抱えながら受講していた毎日でしたが、日が経つにつれ、一人ひとりの意識が変わっていくのが、手に取るように感じてきました。夏休みも返上し、朝から晩まで実習に明け暮れる毎日を過ごす、生徒達の姿勢は立派でしたし、それを支えて下さった外部講師の先生方や忙しいなか、実習を受け入れて指導していただいた施設の方々には、心より感謝申し上げます。施設での生きた体験をさせていただけたことにより、「生きるということ」、「命の大切さ」、「自分自身の無力さ」というものを肌で感じることが出来たと思います。この普段の生活ではなかなか見えないものを「感じることができた」ことが、生徒達にとって今後の成長へ発展する力になると思います。一人ひとりに与えられた「人生」とは何なのか?人(自分)が生きるだけでなく、人を生かし、生かされ、生きていけるのです。苦しい時代の頃は、貧しくても人に支えられている思いが心を豊かにしてくれた。昨年の震災の頃もそうだった。知らない人の訃報に涙した。自分に何か出来ることはないか?損得勘定抜きで「困っている人の力になりたい」と強く願った。そういう思いが常に肌で感じる仕事が福祉の道である。そういう道に進もうと思っている若干17歳の少年少女を嬉しく思う。
そんな生徒たちを激励に足を運んで下さったのが、新井校長、遠藤教頭、辻教頭、各主任の先生方でした。皆様の温かい思いに包まれながら、頂戴した一言一言を噛み締め、全員が晴れ晴れとしたとした表情で式を終えました。式の最後は、クラスを代表し、今泉応君(野田中)と松本 綾乃さん(福島四中)の二人が実習を終えての感想を述べてくれました。実習前よりも数段成長した生徒たちが誇らしく思えました。
その後、今回講義や実習等で学んだ知識や技術を後輩である1年生や先生方の前で発表をしてくれました。ここ数週間は、この日の発表のために入念に準備し、9班に分かれ、各班において様々な介護技術を見せてくれました。もちろん司会進行や運営は生徒たちが主導です。自分たちの成長が自信になったのか、後輩などにも親切丁寧に教えてくれていました。車椅子の利用や食事介助の仕方、とろみ食体験やベッドメイキング、体位変換、清拭、おむつ交換、衣類の着脱、じょくそうの予防の仕方など、わかりやすく説明していました。
これで福祉コース開講以降、6年連続で100%取得が継続となりました。今度は1年生、先輩のように大きく成長してくれることを願っています。まずは、2年生の諸君、今日は本当におめでとう!!!