過去5年間にわたり、取得率100%を誇る訪問介護員養成講座2級の開講式が本日行われました。今年の受講者は、男子6名、女子24名の計30名となります。
式のほうは、校長先生や遠藤先生から心温まる励ましの言葉と介護職を身に付けるための心構えなどのお話をいただきました。まず、校長先生からは、自らが歩まれてきた実習の体験談や愛読書の中から感銘を受けた内容で、福祉の母とされるマザーテレサが実際に行われた介護の方法でした。インドのカルカッタでは、様々な病気などで亡くなる方が多く、なかには人知れず道端で静かに息を引き取られるのも珍しくなかったようです。そんな方に対して最後まで「その人らしく」生きてほしいという願いから、マザーテレサはそういう方を集め、スープを少し分けて飲ませたそうです。しかしそれは、ただスープを飲ませるだけでなく、必ず行う約束事があったそうです。それは、スープを渡すときは、相手に対して優しく微笑みかけ、ぬくもりなどを感じるために手や体に触れながら、何か短くても言葉をかけるそうなのです。してあげる行為が大事なのではなく、相手を思いながら自分を愛するように接する心が相手の心に触れるのですね。
また、遠藤教頭からは、人の”命”に関わる仕事の重要さやその人の”人生”までも左右するほどの大きな仕事であることの自覚を芽生えさせてくださるお話でした。校長先生、教頭先生のお話は、福祉の卵である彼らにとっては、とても考えさせられ、心に響く素晴らしい内容でした。
まだまだ右も左もわからない雛鳥ではありますが、訪問介護員養成講座2級を取得する来年の2月には、大人の表情となり、人の気持ちを理解できる心優しい介護員となってくれることを願っております。頑張れ!2Fの諸君。