本日第50回入学式を挙行致しました。
昨年同様、定員を大きく上回る250名の新入生が、本校に入学しました。「地震・津波・原発」の3つ甚大な被害を一気に受けた福島県でしたが、本校においては今日、予定通りに入学式が挙行出来た事に、感謝の気持ちで一杯です。
新入生が入場後に全員で「祈祷」を行い、この震災で亡くなられた数多くの人と、今もなお、苦しみと悲しみの渦中にいる方に心よりの祈りを捧げ、入学式は始まりました。
今年度から聖光学院は創立50周年の記念事業の一環として制服がリニューアルするはずでしたが、この震災の影響で間に合わず、今日は全員中学時代の制服で出席。ここにも災害の余波が及んでしまっているのです。早く新しい制服が揃って欲しいものです。
厳粛な空気の中、式は進み、式辞を述べた新井秀校長は「キリスト教精神に則り、そして本校のモットーである80/3mindを根底に、その責務を果たすべく我々教職員は最大限の努力をしていく」と話し、また「笑顔で挨拶の出来る人に、そして心を込めてありがとうと言える人に成長して欲しい。この2つが出来るようになれば、勉強・資格・部活などもうまくいく。将来的には復興のためにも希望の光を放てる人になって欲しい」と新入生に語りかけました。
また、新入生代表誓いのことばで、壇上に立った武藤峻介君(1年普通科進学コース入学・北信中出身)は「復興元年ともいえるこの年に入学するその意味をよく考えたい。生かされている事に感謝し、この3年間を人生の宝としたい」とその決意を堂々と話しました。
創立50周年、そして未曾有の大震災という「特別な年」に入学したこの新入生を、我々は本当に大切にしなければなりません。心から「おめでとう!」という祝福の想いと、そしてこの「宝」を立派に成長させる責務を胸に、我々は背筋が伸びる想いをしています。新入生の皆さん、共に歩み、共に成長し、武藤君の言うとおり、聖光学院での3年間を是非とも宝にして欲しいと、心から願っています。本当におめでとう!!