今日は情報電子科の古関美月さん(3年情報電子科 伊達中学校出身)にインタビューします!!
まず、古関さんと言えば「資格」ですよね?
「はい。確かに校内では一番資格をとっていますから、そういうイメージはあると思います。でも、2年生からとりはじめたので、1年生の時はフツーの女子高生です。資格をとりはじめたきっかけは、第2種電気工事士の試験で補講だけじゃなく、家でも勉強したんですが、やればやるほど点数に繋がっていったんですね。それで、これはやれるんじゃないかなと。」
結局、今はいくつくらい資格を持っているの?
「そうですね、20個くらいでしょうか。中でもDD3種(工事担任者)の試験の法規が大変でした。電話線などの工事に従事できる資格なんですが、暗記が苦手で苦労しました。私は情報電子科ですが、機械や電気にも興味があったのでこういった資格にチャレンジするのに抵抗はありませんでした。やっていると、やっぱり苦しい時期もあって、妥協したくなったりするんですが、でも、頑張ればやれるんだ、というかそういう経験が積み重なって、精神的にも強くなれたかな、と思います。」
勉強はどんな感じで進めたんですか?
「そうですね、とにかく大事なところをノートに書いて、ひたすら勉強ですね。あとは補講です。分かりやすく教えてもらったので助かりました。資格試験前になると、平日で3~4時間、休日だと1日机に向かっていたりして。」
凄い!!なんでそんなに頑張れたの??
「それだけ、その資格に興味・関心があったんだと思います。それとやっぱり進路。私は就職志望だったんで、資格を持っているのは絶対に武器になると思っていました。」
古関さんは全国ジュニアマイスター顕彰で「ゴールド」に到達しましたよね?
「はい。最初はジュニアマイスターを一つの目標にしていました。実際、資格にチャレンジする上で、大きなきっかけでもありました。でも、ジュニアマイスターの点数をあげるために資格をとる、というのは違うんじゃないかなって。というか、自分が興味のない、ただ点数を上げるための資格の勉強は全然頭に入らなかったんですね。だから、先生とも相談して、自分のとりたい資格だけにチャレンジすることにしました。そうやっていたら、いつの間にか、「ゴールド」に近づいていました。
ジュニアマイスターの「ゴールド」は本校2人目の快挙ですよ!?
「私がシルバーに到達した時に、去年卒業した藤原さんがゴールドだったんで、私は実は負けず嫌いなんです(笑)。自分の上にいる人を絶対超えたいって。だから頑張ったというのもあります。私は高校に入ったら資格取得は頑張りたいと思っていたんですが、1年生の時はその難しさにちょっとひいちゃって。でも国家試験の補講を2年生に受けてからはやれるんじゃないかなって思い始めました。私がこんなにも資格をとれたのはジュニアマイスターという制度があったからです。やっぱり、目標を持つというのが大事ですね。」
目標・・・大事ですよね。
「最初は高すぎず、低すぎず、という目標設定が大事です。それをクリアすることによって、自信になります。そうすると、欲が出ます。だから、次にはもっと高い目標を立てるんです。こうなると自分の負けず嫌いの性格が大活躍!! それと、有言実行です。私は絶対こうするって周りに言っちゃうんです。そうすると周りが、おっ言ったなって言うんで、あとは強気にやるしかないですよね(笑)」
ところで、古関さんの中学時代は?
「とにかく中学校の時は勉強が大嫌い!! 性格も凄い弱気。今の私から見れば、何であんなに自己表現が出来なかったんだろうって。実は、成績もあひるさんの行列(笑)だったんですよ」
えっ、本当に?今はそんなこと信じられないよね。
「でも理数系は当時から嫌いではなかった。だから、高校は実業系がいいかな、と。実は私の祖父が昔聖光学院で働いていました。それに、お兄ちゃん(32歳)が聖光学院の卒業生。だから学院祭とかに小さい時に来ていたんですね。だから、私は聖光学院に縁があるのかなって。それに家も近くて通学に便利だったのも進学の一つの理由です。」
実際に聖光に入学してみて、どうでしたか。
「最初は期待と不安。でもいざ授業をやってみると先生方がみんな面白い!! とても馴染み易かった。だから集中できたんだと思うんですね。中学時代はボロボロ。でも高校は進路も関わってくるし、授業も面白かったので意識が変わりましたね。そうしたら、最初の試験でいきなり好成績!! これが今の私の原点。頑張ったら結果が出た。それが私の意欲の原点です。」
それで資格取得に精を出し、いよいよ進路ですね。
「私は高校に入って変わりました。ボロボロだった中学時代。でも高校で私は新しい自分を見つけたんだと思います。自分に自信を持つことが出来るようになりました。その要因の一つが資格取得による自信、そしてもう一つはクラス、です。情報電子科のクラスメイト、特に女子5名はみんな親友。数は少ないですが、結束は強い(笑)。悩みを相談したりして、本気で語りあえる友人です。自分が苦しくなったら、みんなが本気で励ましてくれる。だから頑張れたし、自分も成長できたんです。その自信が、就職試験でもプラスに出たと思います。」
就職は三菱電機の関連企業で、菱電湘南エレクトロニクス株式会社ですよね。
「はい。聖光からは初めて受けた企業です。ここでも、SPIや適性検査の勉強を頑張りました。それと面接ですね。面接は練習の時からとにかく緊張。これはまずいっていうことでひたすら練習。いろいろな先生にお願いして、入室の仕方から、長所・短所、自己PRなど、徹底的に頑張りました。その甲斐があって本番では緊張は一切なし。でも応募前見学の時にお世話になった工場長が面接官の中にいて救われました。その中で、やっぱり聞かれました、資格のことは!!」
どんな事を聞かれたの?
「なんでこんなにとったのに就職なの?って。ですから就職したいから資格を頑張りましたと答えたんです。菱電湘南エレクトロニクスは、私の資格を生かすことのできる最高の職場。実際、工場見学の時に、電気工事士の資格取得の時に使った同じ工具を見て、自分自身を生かせるし、やりたいって思ったそのストレートな気持ちを面接にぶつけました。やっぱり、資格をこんなにとらなかったら絶対内定はなかったと思います。職場は男性の方が圧倒的に多い場所ですから、資格は絶対武器でした。当然、男性が多い職場ですが大丈夫ですか?と聞かれましたが、もちろん大丈夫です。私実は力があるんです。家が農家で30キロの米袋を運べますって言ったら面接官も笑ってくれて好感触。でも、これ聖光の先生と絶対聞かれるからって打ち合わせ通り(笑)。」
面接指導も良かったのかな?
「実業系の学科なので、3年間同じ先生が関わってくれるんですね。ですから自分自身をよく理解してくれる。分かってくれているから、面接練習でのアドバイスも適切です。いかに、笑いをとるか、なんてことも話しあってました!!」
なるほど…。卒業間近ですが、古関さんにとって聖光学院はどんな場所でしたか?
「今の私を開花させてくれた大きな存在でした。聖光じゃなきゃ、絶対こんなに資格をとっていない。これが基本で、だからテスト勉強も頑張れた。他の学校だったら、こんなに成績も良くなかったはずです。あとクラスの友達との出会いも良かったです。それと、聖光は運動が盛んですよね。だから、みんなサバサバしてるんです。ネチネチしたところが全然ないです。先生も全体的にサバサバしている。悩んだりしていると、先生も遠慮しないでズバッと言ってくれて、自分の考えを変えるきっかけになったりしました。聖光学院だからこそ、私は変われたんだと思います。」
最後に中学生の皆さんにメッセージをお願いします。
「やっぱり、中学時代は結構反抗期だったりして、塞ぎ込む事ってあると思うんですね。私もそんなところが正直ありました。でも高校に入ると新しいメンバーが集まって、新たな世界が始まります。自分を変える絶好の機会なんですね。聖光学院は一人ひとりのキャラが結構濃い(笑)。みんないいところを持っていて、それが結構特徴的。楽しいです。自分にない所を、それぞれの人が持っている。それに先生方との距離が近いです。だから相談もしやすい。人生論を語る先生も多くて視野が広がります。私は工業系しか分かりませんが、進路も多岐に渡りますし、理数系が好きな人にはおススメですね。それと私が頑張った資格。聖光の魅力は部活と両立しながら資格をとれることです。資格は、絶対に役に立ちます。聖光での先生や友人との出会いによって、きっと新しい自分を見つけることが出来ますよ!!」
古関さん、有難うございました。インタビューシリーズで初めて女子生徒が登場!!約1時間に渡るインタビューに、嫌な顔一つすることなく、明るく笑顔で答えてくれました。中学校時代の古関さんの様子にはビックリ。今の古関さんはいつも明るく積極的な女子生徒。「私は聖光学院に来て変わりました」と話す古関さんの表情は、本当に輝いて見えました。就職すれば、今よりももっと苦しいこともあると思います。でも、持ち前の明るさと、負けず嫌いの性格を生かして、頑張って下さい!!心から応援しています!!