昨日の富山キリスト教会のホームページから、キリスト教の誕生日について・・・
今年は西暦2005年ですから、今年のクリスマスはイエス・キリストの2005回目の誕生日ということになります。
が、イエス・キリストの実際の誕生年月日については、正確にはわかっていません。
まずイエス・キリストが生まれた年についてですが、私たちが現在使用している西暦は、イエス・キリストが誕生した年を基準にして紀元前(BC)と紀元後(AD)に分けられています。BCは、英語のBEFORE CHRISTの頭文字で、「キリスト誕生以前」という意味、ADはラテン語のANNNO DOMINIの頭文字で、「主の年の」という意味です。イエスの誕生した年が紀元1年です。これを決めたのは、6世紀のディオニシウス・エクシグウスという人ですが、現在、これには4年から7年の誤差があることがわかっています。
聖書の記述によれば、イエスが誕生したのは、ローマ皇帝アウグストゥス(在位BC27~AD14)が、帝国の全住民に住民登録をせよとの勅令を出した年で、その住民登録はキリニウスという人物がシリア州の総督であったときに行われた最初のものであったとあります。ここからローマ帝国時代の歴史記録などを研究して、イエスの誕生は紀元前(BC)7年から紀元前(BC)4年の間と考えられています。(他にも諸説ありますが、イエスの歴史上の実在を疑う学者はおりません)。
次に日にちですが、イエスの誕生が12月25日であったとの記録は聖書にはありません。12月25日はもともとローマの冬至祭で太陽の誕生日として祝われていました。それをキリスト教は「イエスこそ、世を照らす真の太陽である」とし、5世紀ごろからイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の祭りとして取り込んでいったようです。
ですから、クリスマスはイエス・キリストの誕生日というより、「誕生を記念して祝う日」というのが正しい言い方になるでしょう。
私、てっきり12月25日が誕生日だと思っていました。調べてみないと分からないものですね!