先日学校を訪れたOBがしみじみと語っていた言葉です。彼は一旦就職しましたが、事情があって退職、今はフリーターとして働いています。もちろん正社員として働く意志も持っていて、職探しをしているんだそうですが・・・。
そんな彼が表題の言葉を噛み締めるように言っていました。資格がないと再就職には本当に不利だと言っていました。高校時代は「面倒くさい」なんて言いながら、資格試験からはそっぽを向き、自由奔放に自分なりに高校生活を謳歌しているとあとで大変なことになります。
世の中は今本当に厳しいです。新聞を見ると大手企業が軒並み赤字決算。派遣切りや正社員のリストラまで、雇用状況は目を覆いたくなる程です。
私は生徒に良く言います。「自分という商品価値をこの3年間でどこまで高められるか・・・」と。欠陥商品は誰も買ってくれません。就職試験というのは、自分という「商品」を自分が営業マンになって企業に売り込んでいくということ。そうです、言ってみれば自分というのは「人材」という商品なんですね。
当然、商品価値が高く、魅力的な「人材」ならば企業側も買ってくれます。でも、その商品に魅力を感じなければ、やはり就職は厳しいということになるんだと思います。
本校でも資格試験に関しては生徒の意識を高めるべく、日々訴えかけています。中でも全国工業高等学校長協会主催の「ジュニアマイスター顕彰制度」は生徒の資格取得に対する意識の高揚のために導入されたものです。取得した資格をポイント制にし、高得点者を「ゴールド」「シルバー」といったように表彰する制度です。この制度は公的なものであり、就職試験時などに大変有益なものです(実際今年度の資格の受験率は向上!!)。
もちろん、資格取得のためのサポート体制も充実しています。補講だけでなく、授業の中にもその要素を取り入れ、部活生にも無理なく資格取得が出来るよう工夫されています。
上級学校へ進学してから、ましてや就職してから資格取得するのはなかなかできないもの。資格は一生ものです。そのための取り組みを学校ぐるみでしていることも聖光学院の特徴・魅力の一つではないかと思っています。(HY)