本校機械科のの卒業生、鈴木実さんにお話を伺いました。
福祉コースの私は入る機会がなかった機械工場でインタビューを行ったのですが、鈴木さんはとても懐かしそうにしていました。実は鈴木さんが在籍していた40年前とほとんど変わっていないそうです。
鈴木さんは本校実習講師の寺澤先生とは同じ聖光学院の3回生、卒業したのは1967年の3月だそうです。昭和42年ですね。私たちの大先輩です!
当時は“研究科”というものがあり、卒業後に選ばれた人だけもう1年間勉強をすることができたそうです。
ところで“研究科”とはなんでしょう?皆さんもきっと初耳のハズ…。私も今回の機会がなければ知ることはなかったと思います。何故、研究科がつくられ無くなったのかは詳しいことはわかりませんが、海外へ移住し国際社会に貢献できる人材を育成するためにあったそうで、主に英語の勉強をしていたそうです。
そして鈴木さんは勉強を終え、当時は制限があったためなかなか行くことが出来なかった海外へ! 憧れだった飛行機に乗りカナダへと旅立ちました。
その頃の心境はうれしさ半分、怖さ半分だったそうです。
カナダでの最初の生活はいわゆる日系農場と呼ばれる所で、ジャガイモや砂糖大根を果てしなく広い土地で育てながら働いていたそうです。
その後いろんな仕事をし、今では水産物の売買のお仕事をなさっています。言葉の壁など苦労もされてきたと思いますが、カナダでの生活は100%満足だと笑顔で話していました。
「若いうちは頑張り、頑張れば結果がでる…ハングリー精神だね。」とのこと。
見習いたいです。m(_ _)m
そして前回のインタビューから必ず紹介していこうと思います座右の銘は?
「自分に正直」
正直であれば間違ったことができない。正直であれば信用に繋がるとのことです。
最後に後輩への一言
「よく遊び、よく勉強」だそうです。
インタビューを終え、ご一緒だった寺澤先生も
「今の時間を大切に」と言ってくださいました。
そして強めに「戻りたくても戻れないんだから。」と加えました。
変わらない場所に帰るとやはりうれしいものなのですね。
鈴木さん、短期間の日本帰国のなかお時間をとっていただきありがとうございました。
これからも体に気をつけてお過ごし下さい!
また日本に帰ってくるときはぜひ母校にお立ち寄り下さい!
鈴木さんとのインタビューの様子は後ほど更新したいと思います!
(K)
謎に包まれ、お話する機会がない、後藤 牧人校長先生のプライベートを探るべく質問をぶつけてみました。
緊張した雰囲気で校長室に入ります。(やはり校長室は敷居が高いです。3年間で入るのは2度目かな?)
まずは校長先生のファッションチェックから! 今日は明るいグレイとブラウンのチェックのジャケットに同系色のネクタイ。落ち着いていて明るい感じでおしゃれです。
最初に休日の過ごし方や趣味について質問しました。休日はボーっとしたり英語の小説を読んでいて、趣味は楽器演奏やカメラやハーレーのバイクに乗ることだそうです。そういえば、昨年度の修学旅行中も英語版の『ハリーポッター』を読んでいらっしゃいました。
楽器はオルガンやフルートサックスなど演奏することができ、毎日、頭の中に音楽が流れていてアレンジしてるそうです。昨年の文化交流会でも生徒や教頭先生と一緒に素敵なライブを披露してくださいました。
聖光学院では、校長先生といえば「ハーレー」という人もいるはずです。時々学校の前にピカピカのバイクが停められているのを見た人もいるでしょう! ハーレーは、70歳の時に400CCのスクーターに乗っていたら、ある人にに校長先生なら「ハーレーでしょ(*・□・)bっ」と言われ乗るようになったそうです。今も長期の休みにはツーリングをしたりすることもあるそうです。
カメラは30年前に朝日新聞の月間賞に入賞し3万円ゲットした腕前があるほど。これはとても権威のある賞だそうです。当時の3万円といえば相当の金額!! 使い途は……、友だちに御馳走したそうです(^_^)
趣味のお話を聞いて、他の校長先生よりもとても若々しく芸術性にあふれた先生だなあと感じました。
また校長先生は3年前、私たちが入学した年に校長先生として来られました。おいでになる前は60年間東京に住んでいて教会で牧師をしていらっしゃったそうです。「福島と東京では何が違いますか?」と聞いてみると「果物が豊富な事と福島の方が美人が多い」というジョークも話てくれました(笑) 聖光に校長先生として来た当初はこういうジョークも通じなくて、クリスチャンでない普通の人に何を言えばいいかなど不安なこともいっぱいあったそうです。しかし、聖書を読むのが好きだし、読んで誰かに何かを感じとってもらえるのは嬉しいと話てくれました。クリスチャンでない私にとって、牧師だった方にキリストのお話を聞ける機会はめったに無い事だし、私自身朝の礼拝でお話していただいた話の中には自分の生活に関連していたり共感する点もあって、心がスッキリとなる時もあります。
最後にこれから「挑戦したい事は何かありますか?」と聞いたところ、イタリア語を習いたいとおっしゃっていました。モーツァルトが好きでそのオペラや歌曲の響きをを原語で味わいたいそうです。
校長先生はお年を感じさせない豊かな個性とチャレンジ精神にあふれていて、「聖光学院の校長先生」としてというより、一人の「人」としてとても尊敬できる方だと思いました。これからも体に気を付けて頑張ってください。お忙しい中、ご協力いただきありがとうございました。
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