今日は最近読んでいる本についてちょっと紹介したいと思います。
学校の図書室から『家を出る日のために』という本を借りて読んでいます。私は卒業したら親から離れて暮らすことになっているのでこの本に興味を持ちました。
著者の辰巳渚さんは「一人で暮らすことは、親の決めたことに従うのではなく自分で決めたことに自分で従うこと、これは自律して生きること。暮らしはささやかだからこそ確かな喜びがある」と言っています。
「一人暮らしは、自分で決めて自分でする。」
これを実際それを学校生活や家の家事にも当てはめて考えてみると、小さい頃から繰り返されているからか、「毎日ご飯が目の前に出されること」「毎日きれいな服が着れらること」などを当たり前なのだと思っている自分がいます。親に頼って今があるのだと感じてしまいました。きっと今のままでは、ポン!と何も知らないまま新しい暮らしを始めても、きっと生活が嫌になるってしまうことでしょう。
それを避けるためにも、親や家族という見本から生活する技術を学び、自発的に家事を手伝い、「自分で暮らしていく楽しさ」を見つけたいと思います。
この本を読み、一人で生活することは「今日はあれしてこれして…」と考えることが増えるけれど、自分は今日これだけ頑張った! と自分の生きている価値や充実感を高めるものでもあると思いました。
3年生の皆さんはこれから就職や進学で一人暮らしを始めるという人も多いでしょう。また部活動のために親元を離れて寮生活をしている1、2年生もたくさんいます。そういった人はこの本を読んでなるほどと思うことがたくさんあるかもしれません。また今のところその予定がないという人も「生きること」について考えるきっかけになるかもしれません。ぜひ手にとって読んでみてください。(OA)
『家を出る日のために』 出版社 理論社 著者 辰巳 渚(たつみなぎさ)