先生のひとりごと

「2016夏 甲子園日記」18日目 最終日

　甲子園日記も今日で最終日となりました。

　昨日の北海戦で3対7の敗戦。四球と失策が点数に絡む、野球の負けパターン。大事な一戦になればなるほど、ミスは禁物。初回にそれこそ北海高校のミス絡みで3点を先行したのですから、どっしり構えてできれば良かったのですが…

　今大会、やはりメンタリティの重要性を再認識した大会でした。初戦クラーク戦に辛勝したのですが、これは精神的に甘さがあった。十分反省し、締めに締めて臨んだ優勝候補の一角東邦高校にはチャレンジャー精神を発揮して見事に完勝。そして4強入りをかけた北海戦では、ミスが敗因の残念な結果に。しかし、大会を通して高いモチベーションを保ち、チームを引っ張ったのが主将松本康希でした。

　このチーム、甲子園日記の最初の方にも書きましたがとにかく下手だった。近年の中でも力のなさではNo,1。本当に弱かった。でも、だからこそ目指せるのもがあると「目に見えない力」を追及してきた代です。いや、うちはいつもそういったものを追い求めているのですが、このチームはそこに食いついてきた。だからこそ得られた全国BEST8の成果。

　敗退後、宿舎に戻って行われた最後のミーティング。選手は号泣し、我々指導者も涙、涙。この代のキーワードは「聖光学院を取り戻す」ということ。勝ち続けていく中で見えてきた綻び。それを断ち切り、もう一度聖光学院本来の形を取り戻す。私は最後に選手達にこう言いました。

「お前たちは聖光学院を見事に取り戻した！お前ら、本当にいいチームだったよ！！ありがとう！！！」

　今大会を通し、本当に多くの方々にご声援を頂きました。この場をお借りしまして、心より御礼申し上げます。また、帰福後はすぐに新チームの練習・試合が始まります。そしてこのチームは10月に岩手で行われる国体に出場することが決定しました。引き続き皆様の温かいご声援を賜れれば、こんなに嬉しいことはありません。今後もどうぞよろしくお願い致します！！

※先生のひとりごとブログは始業日9月1日から再開いたします。2学期もよろしくお願い致します！

 

 

「2016夏 甲子園日記16日目」東邦撃破！ベスト4の壁への挑戦権！

よくやりました。消化不良で終わった初戦クラーク記念国際戦。勢いに乗る東邦高校との対戦に、鈴木駿輔の奇襲起用。俊輔はこの夏登板はなく、相手もノンデータだろう、そこにブルペン入りした駿輔の状態が非常にいい。もうこれは大勝負だと。

3安打で攻守の松本、スタメン起用の西川、中屋の活躍。そして駿輔の熱投。選手の気迫、初戦からよく修正して戦ってくれました。

さあ、ベスト4の壁への挑戦です。相手は同宿の日南学園と北海の勝者。これからその試合をテレビ観戦します。

皆さん、選手は明日も必死にやります。どうぞ温かいご声援をよろしくお願い致します！

「2016夏 甲子園日記15日目」明日3回戦

明日、3回戦を迎えます。相手は愛知東邦高校。先日の八戸学院光星との大逆転劇は凄かったです。1回戦で19得点、2回戦で大逆転の10得点。1回戦では1インニングに12得点、2回戦では最終回に5得点。バッティングが好調で、しかも爆発力がある。投手陣も左右の投手が140km/h超で、変化球もいい。まあ、もちろん全国ベスト8決めの試合ですから当然と言えば当然ですよね。

さあ、乗りに乗っている東邦高校とどうやって戦うか。甲子園は甘くない場所ですから、心して臨まないとなりません。初戦のクラーク国際戦では苦しんで苦しんでやっとの勝利。ここ数年、一昨年にはベスト8に進出しましたが、得点は2、5、1、1と合計9得点。去年は東海大相模に1得点。甲子園ですからそんなに簡単ではないのは分かっていますが、爆発力のある野球をしたい。そう思うんですよね。

どちらにしても厳しい試合。選手達の潜在能力を信じて、明日必死に戦いたいと思います。皆様、熱いご声援をよろしくお願い致します！

※今日秀岳館といなべ総合の試合を少し甲子園球場で観ました。ちょうどいなべ総合がチャンスの時。アルプスと一緒に球場全体がタオル回し！先日の東邦高校最終回に近い感じでした。ウチにはタオル回しの応援がないんですよね。うちにもその応援急遽作ろうかなと思ってしまいました。本当に甲子園は負けているほうに味方しますよね。みんな面白い試合を観たいんですね。今テレビでは盛岡大附属の試合をしている。1対5から猛反撃。一気に追いつきました。大したもんです。バッティングは結構強引なんですが、思い切りがいい。うちもそんな試合に持ち込みたいですね。

「2016夏 甲子園日記14日目」2年ぶりの必勝ケーキだ！

　昨年は初戦で敗退したので味わえなかった必勝ケーキ‼

初戦突破を果たしたのちにNCBホテルが用意してくれる必勝ケーキを本日準備して頂きました。

どうですか？立派ですよね‼NCBホテルに隣接する中之島センタービルの最上階で行われた夕食会にてお披露目。毎回書きますけど、もうNCBホテル最高です！ホテルでの生活も2週間になりましたが、もう完全にわが家みたいなもの。こんなに居心地のいいホテルって他にないです。

この方が聖光担当で支配人の碇谷さん。ギャグ連発で選手の心を鷲掴みする碇谷さんは、今日も絶好調！自分で言っておいて「はい、すべったね」なんて完全に大阪のノリですよね。

 

 

そして今日はもう一つサプライズが！ NCB女性スタッフによるダンス披露‼　夏の甲子園のCMでやっているアレです。加賀山さん、ツツミさん、ありがとうございます。練習もとても大変だったとか。

こんなホテル、ありませんよね。大阪に来られるときは、是非ともNCBホテルにお泊りください！ロビーで名物ダンスが見られるかも知れませんね（笑）

 

さあ、試合が明後日に迫ってきました。ベスト8をかけて東邦高校と対戦。準備も抜かりなく進んでいます。とにかく食らいついて終盤勝負に持ち込みたいですね。今年は「逆転の聖光」ですから、離されずについていきたい。あと1日、しっかり練習して本番に臨みます‼

「2016夏 甲子園日記」13日目 対戦相手は東邦に

2日ぶりのブログです。昨日はさて、ブログを書こうかな、と思っていたところに、いきなり選手が来まして・・・「書類が出来たので、見てください」と。
大学関係の書類ですね。志望理由書というものです。見たところ、「うーんこれでは足らないな」という感じで、結局それから3時間「進路指導」をしていました。野球部の指導者の前に「教員」であるという自覚をした昨夜でした（笑）。

さて、対戦相手が決まりました。今日八戸学院光星に大逆転勝利した東邦高校。藤嶋君というスター選手を筆頭に非常にポテンシャルが高く、2試合連続二桁得点。まあ、全国ベスト8決めの試合ですから相手に力があるのは当然ですが。非常に勢いがあるので、まずはうちの選手の精神状態ですね。ここがしっかりしていないと試合になりませんから。

試合まであと2日間、しっかり練習をして臨みたいと思います！

「2016夏 甲子園日記」11日目 薄氷の勝利

いや、苦しかった。本当に苦しかったです。

なんか、変な感じでした。試合の入いりからいつもと違う。やっぱり緊張していたのかなぁ。

先発の鈴木拓人。実は昨日の練習で鈴木拓人が凄く良かったんですね。今年一番、といっていい位。でも今日はボールが高く、抜け球が多かった。まだ、自分のものに出来ていなかったということです。もう一度再調整ですね。それにしても、齋藤郁也がよく粘った。県大会4回戦で初回に3失点して降板して以来の登板でしたが、良く投げてくれました。

攻撃は6回までわずか1安打。7回代打の中屋大輔や途中出場の渡邊翼がよく頑張った。これはうれしかったですね。渡邊翼はこの夏初出場で初安打を放ったわけですから。

8回一気に逆転して試合はとりましたが、よく言いますが、試合に勝って勝負に負けたというところでしょうか。

次戦まで少し時間を頂きましたので、もう一度選手達とよく話しをして、もっとアグレッシブな野球ができるように頑張りたいと思います。

明日から、また練習です。皆様、次の試合もご声援よろしくお願い致します。

「2016夏 甲子園日記」10日目 さあ、いよいよだ！

さあ、いよいよです。というのも明日はこのブログお休みします。さすがに朝6時に球場入りですから、明日は対戦校の最終チェックなど入念にしたいので、時間がないかな、と。読者の皆さんすみません。

今、オリンピックの卓球女子、福原愛さんの準決勝が終わりました。昨日まで圧倒的な強さで勝ちあがった福原選手ですが、中国選手の圧勝。これ、福原選手が弱いのか、いや、違いますよね。中国選手が強すぎる。何をやっても返される。裏をかいてもそのまた裏を突いてくる。勝負の世界にはこういうこともありますよね。ここまでくると、どの選手も必死に努力した選手ばかり。それでも通用しない世界がある。福原選手は本当に悔しいでしょうが、それでも福原選手が否定されることはありません。高校野球は非常に注目度が高く、様々な批評がありますが、皆精一杯努力してきています。様々な評価はあるでしょうが、我々が相手をリスペクトして戦っているように、高校野球を観る多くの方々も、そういった目で選手を見て頂けると嬉しいな、と思います。

さて、今年のチームですが、ここ数年の中では一番力がなかった。うちは秋の大会が終わると「学年別」でチームを作る時期があるのですが、正直頭を抱えたものでした。突出した選手がいない、どこを軸にチーム作りをしていくべきか。熟考して出した結論が「原点回帰」。とにかく聖光学院が駆け上がっていった頃を思い出し、チーム力、組織力、目に見えない力を追及していこう。そう選手に話してチーム作りをしてきたチームです。

選手はこの3年間で力をつけてくれました。努力を重ね、甲子園まで辿り着いた。明後日の初戦、選手達は甲子園球場で暴れまわってくれると信じています。派手な試合は出来ないかもしれませんが、粘り強く、しぶとく戦って欲しいと願っています。そのための調整はしっかりできたと思います。

常々選手達に言うのですが、負けるのであれば「力負け」でなければならない。あそこをこうしていれば、あそこであんなプレーがなければ、緊張して力を出せなかった・・・。これは悔いが残ります。3年間しっかりと段階を踏んで力をつけて、本当に「いいチーム」になった現世代だからこそ、その歩みをすべてぶつけるような、そんな戦いであって欲しいと願います。

相手のクラーク国際も3年前たった9人の部員でスタートし、3年で甲子園に出場。凄いことです。彼らには彼らの歩みがあります。そして我々にも尊い歩みがある。それをぶつけ合うのが明後日の試合です。勝ったから肯定され、負けたから否定されるわけではない。福原選手も同じです。今日の負けで福原選手の努力は否定されるものではありませんよね。

聖光学院を応援してくださる皆様、選手達は全力を尽くします。どうぞ、熱いご声援をよろしくお願い致します‼

 

「2016夏 甲子園日記」9日目

1日1日と試合日が近付き、引き締まった思いが強まってきました。

今日は伊丹スポーツセンターでの練習。約2時間30分。みっちりと汗をかきました。野手陣はシート打撃、投手陣は恐らく試合前最後の投げ込み。精力的に自分の成すべきことに集中しています。

怪我で出遅れていた瀬川も今日からフルメニューをこなし、鈴木拓と斎藤はブルペン、三浦と堀田がシート打撃に登板。三浦のコンディションが非常に良く、斎藤、堀田も調子を上げている。昨日快打を連発していた打撃陣は、次々と長打を放ち・・・。とまではいきませんが、思い切りのいいスイングをしていました。まあ、打撃練習のようにはいかないわけですが、状態は悪くないです。

甲子園では次々と熱戦。親交のある横浜や常総学院が快勝劇。八戸学院光星は粘る市立尼崎を延長戦でくだす。その横浜は2回戦で履正社との対戦が決定。熱い熱い戦いの中に、聖光学院も足を踏み入れていきます。試合まであとわずか。やれることはすべてやって初戦に臨みます！

「2016夏 甲子園日記」8日目 調整順調

　昨日開幕した夏の甲子園。甲子園では強豪校、注目校が期待にそぐわぬ活躍を見せる中、我が聖光学院は着々と調整中。今日は伊丹スポーツセンターでの練習。大阪入りして1週間、ここまでの練習は極めて順調かな、と感じています。

　今年のチームは非常に空気がいい。その空気感というのはとても大事。調子も上がってきています。ここ数日間、大阪は酷暑といっていいのですが、選手達の体はどんどんキレが増している感じです。

　懸念するのは実践感覚。県大会の決勝から2週間以上たっていますので、そこが一番不安なところ。試合にスッと入っていけるか、というところですよね。そのために今日もシートバッティングも入れているんですが・・・。

　余談ですが、ちなみに福島出発から視聴を続けていた「白い巨塔」、めでたく今日最終回を迎えました。最後はバスの中で拍手が起きるほどの大盛況でした。半沢直樹の「倍返し」でベスト8、ルーズベルト・ゲームでは初戦敗退、さて今年は「白い巨塔」で結果はいかに・・・¡❓

「2016夏 甲子園日記」7日目 いよいよ開幕！

2016年8月7日。いよいよ夏の甲子園が開幕しました。昨日とは違って超満員の甲子園球場。本当に何度来てもいい。独特の雰囲気。今年もこの舞台に立つことが出来た。歓喜と安堵の瞬間。

昨日のリハーサルで、少し元気がなかった行進。実はこの開会式に合わせて福島から残された3年生も甲子園入り。昨夜のミーティングで今日の行進何点だった？と聞いてみると、控え選手の採点は40点と厳しい評価。私たちスタッフの評価はもっと低かったのですが。

選手達に話したのは、「県大会では連覇なんて背負わなくていい。でも甲子園に来たら10年連続で甲子園に出ているというのは背負わなくてはいけないんだよ」ということ。甲子園というのは自分たちだけの戦いではいけない。甲子園が決まった瞬間、ここに来るというだけでいろいろな人のご支援を受ける。県大会は学校の代表だったのが甲子園では福島県の代表となる。そこの責任感をしっかりと感じて行進しなさい、ということなんですね。

今日は非常に良い行進だったと思います。ご覧になられた方、いかがだったでしょうか？

大会初日は聖光OBの松崎克哉君が部長を務める盛岡大付属が登場し、九州国際大に見事勝利！しかし、東北勢は本当に簡単に負けなくなりました。大いに刺激を受けて、調整を進めていきたいと思います！

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